ワタミ 決算/3月期営業利益21.7%増、サブウェイ事業などで国内外食好調
2025年05月14日 16:48 / 決算
ワタミが5月13日に発表した2025年3月期決算によると、売上高887億1300万円(前年同期比7.8%増)、営業利益45億6800万円(21.7%増)、経常利益52億4600万円(12.2%減)、親会社に帰属する当期利益35億2200万円(15.9%減)となった。
営業利益は、対前年を上回る利益を計上しているが、経常利益については、為替の影響により減益。親会社株主に帰属する当期純利益については、為替および前連結会計年度に繰延税金資産を新たに計上した影響で減益となっている。
国内外食事業の売上高は343億9200万円(7.3%増)、セグメント利益は16億1000万円(23.2%増)。
2024年10月に、日本サブウェイ合同会社(2024年12月20日付でWATAMI FAST CASUAL MANAGEMENT合同会社に商号変更)の持分を取得し、同社を子会社化するとともに、Subway International B.V.とマスターフランチャイズ契約を締結した。
これに伴い、FC186店舗を引き継ぐとともに、11店舗の新規出店、33店舗の撤退を行った結果、年度末の店舗数は492店舗となっている。
今後、日本国内において、SUBWAY事業の直営店舗およびフランチャイズ店舗を展開し、さまざまな業態(居酒屋業態、焼肉業態、テイクアウト・デリバリー業態、ハレの場を提供する業態等)とともに顧客の多様なニーズにさらに対応することで事業拡大を図っていく。
宅食事業の売上高は402億2900万円(0.4%増)、セグメント利益は47億2400万円(16.3%減)。
計年度末の営業拠点数は508カ所となった。調理済み商品の累計配送数は5783万5000食(5.5%減)で前年を下回ったが、単価増、生産性向上により増収となっている。
これからの少子高齢化やリモートワークなど多様な働き方によって高まる在宅需要に対応するため、冷凍総菜宅配サービスの拡大およびインフレ環境における低価格商品の販売など、利用者ニーズに応じた継続的な成長基盤の整備が必要だと考えているという。
海外事業の売上高は108億7300万円(57.8%増)、セグメント利益は1億3700万円(前期は1億6800万円の損失)。
16店舗の新規出店と2店舗の撤退を行い、年度末の店舗数は70店舗となった。
生産性向上により販管費が減少。為替変動の影響および2024年2月にシンガポールのLeader FoodグループのM&Aを行い、2024年4月には米国のSONNY SUSHI COMPANYから事業を譲り受けたことで売上高、営業利益とも増加している。
2026年3月期の連結業績予想については、中東やウクライナ紛争、米国の関税政策等の先行きの不透明感や世界経済に及ぼす不確実性により、現段階で合理的に算定することが困難なことから未定とした。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。