楽天のRakuten Koboは、無料で電子書籍を出版できるサービス「楽天Koboライティングライフ」の本格提供を開始した。
個人や出版社は、同サービスにユーザー登録をした上で、EPUB3フォーマットに変換された書籍データを、電子書籍作成ページにアップロードして販売価格や書籍情報などを入力すると、一定の審査を経た後、「楽天Kobo電子書籍ストア」で電子書籍を販売することが可能となる。
ストアで書籍が売れると、ユーザーは作品の販売価格に応じて設定されたロイヤルティー(著作料)を受け取ることができる。
「楽天Koboライティングライフ」のロイヤルティー率は、販売価格によって45%か70%に分かれており、得られるロイヤルティー額を簡単に計算することができる。
価格を無料(0円)に設定したり、時期によって販売価格を変更したりすることもできるので、ロイヤルティーにこだわらず多くの人に自作を読んでもらいたい場合や、期間を決めてプロモーション価格を設定したい場合などに、柔軟に価格を設定することができる。
「楽天Kobo電子書籍ストア」で発売した書籍は、累計販売部数や特定期間での売れ行き推移、ロイヤルティー額の実績などを、「楽天Koboライティングライフ」の「ダッシュボード」ページから確認できる。
Kobo社は同様のサービスを、世界160か国以上、約80言語で展開しており、登録ユーザー数は約4万人に上る。
日本では、2014年12月からベータ版を運用していた。ベータ版の利用者の声を受け、ユーザーが電子書籍の発売日より前に予約注文を受け付けることができる予約販売機能を追加し、本格提供することになった。
なお、同サービスの利用方法などをまとめた「楽天Koboライティングライフ公式ガイド」(著者:村上俊一、出版社:インプレス、価格800円)を、本日から「楽天Kobo電子書籍ストア」で独占先行販売する。
■楽天Koboライティングライフ公式ガイド
http://books.rakuten.co.jp/rk/80537caa79b234729278f21de8ae139a/