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良品計画/国内外で売上総利益率低下、営業利益16.8%減

2009年07月13日 / 決算

良品計画が7月13日に発表した2010年2月期第1四半期決算は、売上高449億2000万円(前年同期比0.7%減)、営業利益50億4500万円(16.8%減)、経常利益52億6100万円(15.3%減)、当期利益29億3000万円(19.4%減)となった。

同期は生活者の発想と視点で、独自性の高い商品の開発を柱に、「なるほど無印良品」や「ずっと良い値」などの販売に注力。国内の無印良品販売事業では、主力商品のファニチャーや婦人ウェアでの、価格を見直した一部商品では計画よりも販売は伸長したが、ファブリックスと紳士ウェアの不振などで直営店の既存店を中心に売上は減少、供給先の販売苦戦や西友での店舗閉鎖に伴う供給売上の減少もあり、売上高は減収となった。また、売上獲得に向けて価格プロモーションを前期より強化したこと、価格を見直した商品の販売量が増加したことなどで売上総利益率は低下している。

店舗の出退店では、9店舗(直営9店舗)を出店、改装を4店舗(うち直営1店舗)で実施。14店舗(いずれも供給先、うち西友13店舗)で閉店を行った。子会社では、アール・ケイ・トラック、ムジ・ネットの業績は順調に拡大しており、高額品中心のイデーと店舗の効率化を図っている花良品は、売上は減少したがコスト見直しを進め、利益は改善した。

海外の無印良品販売事業では、ヨーロッパでリネン素材のシャツやアウターは好調に推移したが衣服雑貨全体では不調で、生活雑貨も各国で売上が減少。また、為替の影響から原価上昇の影響を受け、売上総利益率は軒並み低下した。アジアでは、好調に推移していた香港・台湾は社内競合の影響もあり、既存店の伸び率が低下。その他の国では既存店は伸長した。また、ヨーロッパと同様に為替の影響で売上総利益率は低下した。

店舗の出退店では、フランス1店舗(直営店)、香港1店舗(直営店)、上海1店舗(直営店)タイ1店舗(供給先)の計4店舗を出店。スウェーデン1店舗(供給先)、ノルウェー1店舗(供給先)の2店舗を閉鎖し期末海外店舗数は100店舗となった。地域別の売上状況は国内が売上高413億800万円、営業利益は51億5300万円。ヨーロッパが売上高15億5900万円、営業損失が1億3900万円。その他の地域は売上高20億5200万円、営業利益4700万円となった。

通期は売上高1701億9000万円(3.9%増)、営業利益175億6000万円(2.0%)、経常利益178億8000万円(3.0%増)、当期利益104億8000万円(51.1%増)を見込んでいる。

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