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いなげや/ドラッグストア事業で売上高9.2%増、営業利益28.6%減

2009年10月27日 / 決算

いなげやが10月27日に発表した2010年3月期第2四半期決算によると、売上高は1144億8300万円(前年同期比0.8%増)、営業利益8億6300万円(28.6%減)、経常利益10億600万円(25.1%減)、当期利益2億7300万円(4.0%減)となった。

事業別の状況は、スーパーマーケット事業で月・火曜日の「98円均一セール」の実施など、節約志向に対応するため他社との差別化策に取組んだ。また、競争力確保のため、固定客拡大のための店舗サービス機能を強化。

独自のポイントシステムを持った「ing・fanカード」を62店舗に導入し、年度内には全店舗への導入を完了する。設備投資面では、7月に1店舗を出店し、スクラップ・アンド・ビルドで3店舗を閉鎖。また営業政策の一環で1店舗を閉鎖した。

既存店の活性化策では、君津店を改装したほか、6店舗を惣菜強化型店舗の「ina21」に改装した。これで期末店舗数はina2111店舗を含む126店舗となった。売上面では、価格の引き下げで客数は確保できたが、一点当たりの買上単価に大きく影響し既存店売上高は4.4%減となった。

しかし、新店舗の売上高や営業収入の増加などが貢献し、同事業の売上高は966億9100万円(0.5%減)と横ばいで推移した。

ドラッグストア事業は、改正薬事法に対応した営業体制を確立し、調剤部門など各部門で品揃えを充実させた。店舗面では6店舗を出店し、期末店舗数は90店舗に拡大した。ドラッグストア事業の売上高は9.2%増の171億200万円だった。

このほか全社の売上総利益率は0.4ポイント低下したものの、物流費用の見直しで営業収入が5億4700万円増加し、営業総利益は2億900万円増加した。一方、出店費用の増加などで販売費・一般管理費は5億5500万円増加した。

さらに店舗閉鎖に伴う固定資産処分損などで特別損失3億8000万円を計上した。通期は売上高2328億円(2.0%増)、営業利益38億2000万円(3.5%減)、経常利益41億円(2.9%減)、当期利益18億円(7.1%増)を見込んでいる。

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