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オートバックスセブン/売上高11.4%減、経常利益4倍

2009年11月07日 / 決算

オートバックスセブンが11月6日発表した2010年3月期第2四半期業績によると、売上高1145億4600万円(前年同期比11.4%減)、営業利益46億9200万円(前期は4億1500万円の営業利益)、経常利益55億5600万円(290.3%増)、当期利益26億9200万円(59.1%増)となった。

主に国内フランチャイズ加盟法人に対する売上で構成される卸売部門では、ETC車載器、オイル、補修用品などが好調だったものの、景気低迷や若年層のクルマ離れの影響を受け、ホイールやカースポーツ用品などの売上が減少した。

タイヤにおいて、前年同期の値上げ前の駆け込み需要に対する反動とプライベートブランド・専売商品の構成比上昇に伴う単価下落などにより売上が減少した。

フランチャイズ事業の譲渡を行なった二輪用品売上やダイヤ・バックスの合弁解消に伴う燃料の売上、取り扱い店舗の絞り込みを行った自動車販売売上が減少。卸売部門の売上高は7.5%減少の648億2900万円となった。

小売部門では、国内の店舗子会社においてETC車載器などのカー用品と車検の売上が好調に推移。海外子会社においては、フランスにおける景気低迷、中国における店舗網縮小、為替変動の影響などにより売上が減少した。小売部門の売上高は16.4%減少の478億6300万円となった。

売上総利益は事業の整理などに伴い減少したものの、国内において商品の絞り込みなど売上原価低減の取り組み強化、ETC車載器や取り付け工賃の売上比率の上昇、売上総利益率の低い事業からの撤退などにより、売上総利益率は前年同期の30.6%から31.7%に上昇した。

販売費・一般管理費は海外子会社などの事業の整理に伴う減少に加え、ITシステム関連費用や広告宣伝費などの削減などにより19.2%減少の316億5200万円となり、売上高に対する比率は30.3%から27.6%に改善した。

営業利益は42億7600万円増加した。経常利益は、営業外損益において前年同期に比べて受取配当金が減少したものの、投資有価証券評価損も減少したことなどにより、290.3%増加した。

特別利益としてAUTOBACS STRAUSS INC.の全株式を第三者に譲渡したことにより事業再構築引当金戻入額と株式の売却益など38億9700万円を計上した。

特別損失としてAUTOBACS STRAUSS INC.の全株式譲渡に伴う貸倒引当金繰入額や、多摩ドライビングスクールと西武自動車学校の固定資産減損損失など44億8200万円を計上した。

通期の業績予想は売上高2313億円、営業利益97億円、経常利益109億円、当期利益57億円の見通し。

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