日本アクセス/埼玉県にチルド・冷凍の新拠点「久喜低温物流センター」11月開設

2025年10月27日 17:49 / 経営

日本アクセスは11月、首都圏での物流体制の強化と今後の成長戦略を支えるインフラ整備の一環として、埼玉県久喜市に新たな物流センター「久喜低温物流センター」を開設する。10月27日、メディア向けの内見会を開催した。

<施設外観>
日本アクセス

宇都宮線・湘南新宿ライン「東鷲宮駅」から徒歩15分、久喜ICから車で約20分の場所に位置する。総敷地面積約17500m2。チルド・フローズンの新物流拠点の設立を目的に建てたもの。3階建ての物流施設で、チルドが5万ケース、フローズンが21万ケースで、計26万ケースの補完能力を有している。

首都圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)における物流拠点は、市場環境の変化などを背景に狭隘化(きょうあいか)が進行していた。こうした課題を解消するために、今後の成長戦略を支えるインフラとして同センターを新設。ここを基幹としさらなる運営拡大を図るという。首都圏における低温度帯商品の安定供給体制を強化するとともに、急速に変化する市場環境に対応することを目指す。

<田口センター長>
日本アクセス

ケースシャトルを主体とするマテハン(マテリアルハンドリング)機器を積極的に導入・活用することで、作業の効率化と省力化を計画。従業員の負担を軽減させるとともに、作業精度の向上による物流品質の強化を図り、安定したサービス提供体制を構築した。

同センターの訴求点について、田口智史センター長は「省人化をもって少ない人数でも安定して商品供給でき、お店様に対しては適温の安全な商品を適切な時間に配送する。地味だが、物流品質を一つひとつ積み上げて維持していくことが顧客への訴求点になると思う」と説明する。

<ニュートンを6機導入>
日本アクセス

環境へ配慮した冷凍設備を導入していることも同センターの特徴となる。地球温暖化対策のために開発されたノンフロン冷凍機「NewTon(ニュートン)」を日本アクセスの施設で初導入。屋外から6機を確認することができる。自然冷媒アンモニアでCO2を冷却する間接冷却方式を採用したもの。他の冷媒と比べてエネルギー効率が高いという。

センター内から冷気を逃さないようにする工夫としては、横吹き循環流型のエアカーテン「サーモシャッター」を採用した。暖気と冷気の出入の遮断効果は平均約75%にも上る。

<休憩室>
日本アクセス

低温環境下で働く従業員のケアも欠かさない。2階の休憩室の奥には、暖房によって凍えた体を暖める「採暖室」も設けた。田口センター長は「冷凍環境、チルド環境で過酷な作業になるので、なるべく省人化をもって作業性を上げて、身体の負担を軽くする。マイナス28度の中で1時間、2時間も作業すると、指先から冷えてきてしまう。ケアすることがとても大事だ」と述べた。

■日本アクセス 久喜低温物流センター
稼働日:2025年11月9日発注分、11月10日納品分から
所在地:埼玉県久喜市西大輪字原215-4ほか
総敷地面積:約17520m2(約5300坪、地上3階建て)

日本アクセス/中部フローズンマザー物流センター開設

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