イトーヨーカドー、セブンイレブン/Netflixとコラボ商品、ブラックフライデー企画で
2025年10月27日 16:12 / 商品
セブン-イレブン・ジャパンとイトーヨーカ堂は11月15日、動画配信サービスのNetflix(ネットフリックス)とコラボして26アイテムを数量限定で発売する。
ブラックフライデー企画の一環として、菓子・飲料・冷凍食品・雑貨などを展開。Netflixブランドを冠した商品としては国内最大規模となる。
商品は、セブンプレミアムの「金のマルゲリータ」を特別仕様にアレンジした「金のブラックマルゲリータ」(税込753円)や、味や色の変化を楽しめる「辛口ブラックチゲラーメン」(300円)、「スパイシーブラックカレー」(429円)、「キャラメルポップコーン」(213円)のほか、エナジードリンクの「ミッドナイトブースト 250ml」「トワイライトトロピカル 250ml」(いずれも235円)など。
約1年かけて共同開発を進めた。「セブンプレミアム」の開発ノウハウを生かし、美味しさや安全・安心を追求。Netflixはパッケージデザインを監修した。美味しさに面白さを付加したという。
10月27日に都内で開かれた商品発表会で、イトーヨーカ堂取締役執行役員で営業本部長の伊藤弘雅氏は「Netflixの楽しませるという部分と、我々の美味しさの部分を掛け合わせれば、新しい挑戦ができるのではないかと考えた」とコラボの狙いを説明。
販促面では「ネトフリBLACK FRIDAY」と銘打って訴求する。Netflix制作コンテンツのほかSNSやウェブ、イトーヨーカドーのフリーマガジン「はとぽん」などを通じて情報を発信。イトーヨーカドーの「木場店」(東京都江東区)と「大森店」(東京都大田区)では、11月15日から店内にフォトスポットを設置する。
伊藤氏によると「Netflixの作品は見ながら食べてほしい」と考えて商品を作ったという。Netflixは、日本ではおよそ1000万世帯が加入。コラボ商品はNetflixを視聴している若いファミリー層をコアターゲットに据える。Netflixを視聴していない層についても「Netflixをご存じない方も『これ美味しいね』というところから逆にNetflixを知ってもらえれば」(同)とする。
一方のセブンーイレブンとしてはNetflixと組むことで、「新しさ」や「ワクワク感」といった観点での商品を投入したい考え。それに加え、夜間の来店促進にも期待を寄せる。
セブン-イレブン・ジャパン商品本部菓子・アイスクリーム部シニアマーチャンダイザーの片岡孝寛氏は「5年ほど前に比べてとセブン-イレブンのお客様の動きが変わっている。夜帯と言われる時間帯に客数が少なくなっている」と指摘。
そうした課題認識の中で「Netflixと一緒に取り組むことで、夜の時間を大事にするということをお客様に訴えかけることができるのではないかと考えた」(片岡氏)。セブン-イレブンでは、菓子やドリンクなど13アイテムに絞って発売する。
Netflixとしても国内最大規模のコラボに期待する。ビジネスディベロップメント・シニアディレクターの下井昌人氏は「コラボ商品にはNetflixの世界観が凝縮されている。これらの商品と一緒にNetflixの体験がより豊かなものになれば」とアピールした。
取材・執筆 比木暁
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