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カスミ/2月期の売上高2.7%増、当期利益31.6%減

2009年04月14日 / 決算

カスミが4月13日に発表した2009年2月期決算によると、売上高は2083億3100万円(前年同期比2.7%増)、営業利益46億2200万円(24.6%減)、経常利益52億2200万円(22.4%減)、当期利益17億円(31.6%減)となった。

商品・営業面は、値ごろ感を重視した商品政策を進め、野菜などの生鮮食品で必要な量だけ購入できるばら売りを強化。加工食品では、イオングループのプライベートブランド「トップバリュ」の拡販と、エブリデイロープライス商品の品揃え充実を図った。

有機商品・アレルギー対応食品への取組では、これらを中心に取り扱うインターネットショップ「あんあんnet」を開設、新店フードスクエアつくばスタイル店内にオーガニックショップを出店した。惣菜部門では500キロカロリー以下に抑えた「栄養バランス弁当」を茨城キリスト教大学生活科学部と共同開発した。

店舗運営面では、モニターに利用店舗の接客・衛生・設備・サービスの各項目を調査させ、店長が直接意見を聞き店舗運営・業務に反映させた。店舗面では、堀米店、八街朝日店など7店舗を開店。

スクラップ・アンド・ビルドを推進し、旧境店と旧小川店を経営効率化の観点から八日市場店と旭店を閉鎖。また、ショッピングセンターが閉鎖されたことにより、フードスクエアさくらシティ日立店を閉鎖したため、期末店舗数は135店舗となった。

既存店の活性化策では、協和店、結城店など6店舗を改装、北本店、鴻巣店など6店舗をディスカウント業態の「FOOD OFF ストッカー」に業態転換した。FOOD OFF ストッカーの業績は好調に推移しており、期末店舗数は18店舗。

人事面は、新就業管理システムの導入と、従業員が複数の業務を行う「多能化」の推進による人員配置の適正化で長時間労働の削減に取組んだ。環境活動では、事業活動で排出されるCO2の自主削減目標を設定し、社内横断組織である「チーム・マイナス6%推進委員会」を中心に取組んだ。

従業員一人ひとりが環境への意識を高めライフスタイルを変えることを目的に、従業員のマイバッグ・マイはし持参や環境家計簿の記帳などを推進した。また、電気使用量を可視化するシステムを17店舗に導入し、無駄な電気使用量の撲滅に取組んだ。このシステムを導入した店舗で得られたノウハウを全店で共有化することで、全社的な節電運動を推進。レジ袋の無料配布中止店舗は、期末で59店舗に拡大した。

次期は売上高2282億円(9.5%増)、営業利益52億円(12.5%増)、経常利益56億円(7.2%増)、当期利益25億円(47.1%増)の見通し。

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