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コスモス薬品/新型インフルエンザなどで売上高20%増、営業利益55%増

2009年07月10日 / 決算

コスモス薬品が7月10日に発表した2009年5月期決算によると、売上高1777億5600万円(前年同期比19.9%増)、営業利益54億3800万円(55.1%増)、経常利益62億1900万円(49.3%増)、当期利益28億4100万円(30.7%増)となった。

消費者に最も近くて便利なドラッグストアを目指し、ディスカウントこそ小売業の使命という認識に立ち、業務改革を続けた。具体的には店舗作業の効率化とローコストオペレーションを追求し、これを原資として買いやすい価格を追求した。

店舗面では、九州地区に35店、中国・四国地区に13店の計48店を開設し、1店舗をスクラップ&ビルドで閉店。期末店舗数は323店となった。

また、既存店38店の棚替・改装を行い活性化を図った。低価格戦略が奏功したこと、台風の上陸がなかったことなど天候要因や、新型インフルエンザの国内感染の広がりによる来店客数の増加などで、既存店売上高は3.7%増、連結売上高は1777億5600万円となった。

売上総利益は、低価格戦略を強化したことにより連結売上総利益率が1.8ポイント低下し360億1400万円(10.1%増)。営業利益は、店舗の作業効率を改善し売上高販管費率が2.5 ポイント改善したため増益となった。棚卸資産の新会計基準適用で、期首在庫の棚卸資産の変更差額8億6600万円を特別損失に計上したが、経常利益の増加で当期利益は過去最高益を更新した。

商品別の売上状況は、医薬品が340億5300万円(売上高シェア19.2%)、化粧品256億9100万円(14.4%)、雑貨284億300万円(16.0%)、一般食品879億9900万円(49.5%)、その他16億1000万円(0.9%)。

来期は売上高1940億円(9.1%増)、営業利益55億5000万円(2.1%増)、経常利益62億5000万円(0.5%増)、当期利益32億5000万円(14.4%増)を見込んでいる。

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