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サンワドー/2月期、売上減と粗利益率の低下が響き当期損失1億9700万円

2009年04月09日 / 決算

北海道・東北でホームセンターを展開するサンワドーが4月9日に発表した2009年2月期決算によると、売上高は287億8700万円(前年同期比3.4%減)、営業利益1億8500万円(42.3%減)、経常利益1億900万円(61.7%減)、当期損失1億9700万円(前期は5100万円の当期利益)と減収減益となった。

同期は新規出店を見送って、既存店の整備拡充に努めた。また輸入商品の開発と値入率の改善にも取組んだ。しかし売上減と粗利益率の低下、投資有価証券評価損などの計上により減収減益となった。

部門別の概況は、リビングで日用雑貨品と輸入柔軟剤の売上が好調に推移した。化粧品は競争激化のため低迷し、家庭用品も一部で好調な商品があったものの、全体的には売上減となり売上高は6.0%減の72億8000万円。ペット・グリーン用品は花、苗、資材関連が好調で、ペット用品では中国産ササミジャーキーの売上が伸びず微減となった。売上高は0.2%増の44億9300万円と横ばいで推移。

カー・レジャー用品は夏タイヤなどは好調だったが、主力のスタッドレスタイヤ、ウィンターブレードの売上が伸びず、レジャー用品も冷夏と原油高の影響で減少。売上高は5.4%減の42億1100万円。

食品は缶飲料、コメなどが好調で、業務スーパーでも冷蔵品、調味料が売上を伸ばし、8.5%増の49億7600万円を確保。DIYは住宅着工数の低下などで4.6%減の24億2300万円、家電も大型店舗の進出による競争激化、燃料高騰での暖房設備の不振などで10.5%減の23億7600万円に終わった。

ブランドはナショナルブランド品の値上がりとアウトレットショップの台頭などで13.5%減の18億2600万円と最も落ち込んだ。

卸売部門は主力の車両部品が新規取引先の開拓で、運送業、官公庁向けに売上を伸ばしたが、整備工場、サービスステーション向けなどが落ち込み、0.4%減の4億4000万円と横ばいで推移した。

次期は好調な食品部門の強化、在庫削減による粗利益率の改善、スーパーセンター事業への参入検討などで売上高286億5000万円(0.7%減)、営業利益4億2000万円(126.3%増)、経常利益3億3000万円(200.9%減)、当期利益1億円と減収増益の見通し。 

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