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スギHD/新型インフルエンザ影響で売上高8.5%増、当期利益8.7%増

2009年10月09日 / 決算

スギホールディングスが10月9日に発表した2010年2月期第2四半期決算によると、売上高は1489億5000万円(前年同期比8.5%増)、営業利益62億2900万円(0.4%減)、経常利益71億7600万円(1.6%増)、当期利益26億1000万円(8.7%増)となった。

第2四半期の店舗面では、関東エリアに12店舗、中部エリアに11店舗、関西エリアに15店舗の計38店舗を出店し、スクラップアンドビルドや不採算店舗の統廃合により9店舗を退店。期末総店舗数は707店舗となった。

事業別の概況では、ファーマシー事業が38店舗を出店したほか、老朽化した店舗や不採算店舗7店舗を退店。期末のファーマシー事業の総店舗数は487店舗となった。売上高では、個人消費が厳しい中、処方箋応需枚数の増加や新型インフルエンザの影響などで既存店売上高伸率は1.5%増と堅調に推移し、ファーマシー事業の売上高は1029億5800万円(11.5%増)。

売上総利益はコアカテゴリーの調剤・ヘルスケア・ビューティケア部門の値入率改善を主因に、売上総利益率は28.9%(0.7ポイントの改善)となり、297億1400万円(14.3%増)となった。

販売費・一般管理費は、人材採用と人材育成に注力し人件費などのコストが増加したものの、消耗品費などコスト削減に取組み、売上高販管費比率は22.4%(前期と同率)となり、231億300万円(11.3%増)。ファーマシー事業の営業利益率は6.4%(0.7ポイントの改善)となり、営業利益は66億1000万円(26.0%増)となった。

ドラッグ事業では売上高が448億7800万円(前期と同率)となった。売上総利益は、棚卸資産の評価方法に低価法を適用したため、売上総利益率が20.5%(0.2ポイント減)となり92億円(1.0%減)となった。

販売費・一般管理費は、POSレジ入れ替えなど一時的なコスト増で、売上高販管費比率は18.8%(0.5ポイント増)となり、84億3000万円(2.6%増)。ドラッグ事業の営業利益率は1.7%(0.7ポイント減)、営業利益は7億6900万円(28.7%減)と減少した。

治験事業は、昨年12月1日付でスギメディカルリサーチ、スギメディカルサポート、スギ生物科学研究所を新設、非臨床試験や臨床試験等の医薬品などの開発支援に関わる事業としてスタートした。今年は3月31日付でガン領域に特化した臨床CRO事業を営むテムリックCROを買収し、6月1日付でスギメディカルリサーチとテムリックCROを合併。第2四半期の業績は、新規受注の増加に取組んだものの売上高11億5800万円、営業損失6億8900万円となった。

通期は売上高2951億円(8.4%増)、営業利益108億円(8.8%減)、経常利益129億円(5.2%減)、当期利益63億円(17.2%増)を見込んでいる。

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