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ゼビオ/通期は売上高6.7%増、当期利益26.8%減

2009年05月08日 / 決算

ゼビオが5月8日発表した2009年3月期連結業績によると、売上高1541億5900万円(前年同期比6.7%増)、営業利益107億7400万円(4.3%減)、経常利益119億7900万円(5.2%減)、当期利益61億500万円(26.8%)となった。

各店舗のスポーツ総合展開にあたり、従来の画一的な品ぞろえから、地域に見合った品ぞろえを実現するため、地域と個店単位のMDへの取組みによって、各地域のニーズをいち早く取り込めるよう改善を重ねた。

店舗オペレーションに関しては、各商品の素材や機能の特徴、使い方などを分かりやすく表現した店舗作りに注力するほか、POSシステムの刷新による、店舗業務の省力化、接客販売への人員のシフトなどによる、売り場効率の改善と人件費コントロールに努めた。経費面では、広告宣伝費などにおいて、費用対効果を考慮し、経費削減・利益確保に努めた。

成長戦略としては、中古ゴルフクラブの買取、販売においてトップシェアのゴルフパートナーをことし4月に100%子会社化したほか、民事再生法を申請した都市型中古ゴルフの老舗であるフェスティバルゴルフの主な事業を譲り受けることで、ゴルフ事業での新品と中古品を融合させるマーケット開拓の足がかりをつくった。

店舗展開では、主力のスポーツ業態では、スーパースポーツゼビオ9店舗、ヴィクトリアゴルフ3店舗に加え、新店舗スタイルのヴィクトリアスポーツモールを1店舗出店した。ファッション事業ではネクスト3店舗、単独店では初となるX’tyle(エクスタイル)1店舗を新規に出店した。年度末の店舗数は、ヴィクトリア63店舗、ゴルフパートナーの直営店舗71店舗、フェスティバルゴルフ5店舗と合わせて286店舗となった。売場面積は前期に比べて1万1640坪増加して12万9389坪となった。

事業別にみると、ウィンター用品・用具については、気温の上昇と雪不足によるスキー場のオープンの大幅な遅れと、景気悪化の影響から、販売は伸び悩み、部門合計では売上高前年比4.4%の減少となった。

ゴルフ用品・用具部門については、女子プロゴルフの活況に加え、人気若手プロゴルファーの活躍により、レディスゴルファーやジュニア層へ市場が拡大しており、ゴルフウェアやゴルフ小物、初心者用ゴルフセットなどの販売は拡大基調にあるが、ルール改正に伴う適合クラブへの買い替えが進行した反動や、消費マインドの低下による買い控えの影響を受けた、ゴルフクラブの販売減をカバーできなかった。売上高は前期比2.1%の減少となった。

アスレチックスポーツ・トレーニングウェア部門では、メタボリック検診開始による健康志向の高まりやランニングブームなどから、スポーツシューズやアウトドア用品は好調に推移した。海外でのプロスポーツ選手の活躍により学需やアマチュアスポーツへの参加が上昇し、野球やサッカーは、グッズ・ウェアとも堅調に推移した。売上高は前期比7.9%増加した。

アウトドア・その他部門については、健康ブームに加え、中高年層を中心としたトレッキングやウォーキング需要や近場で手軽に余暇を過ごすスタイルの増加から、トレッキング、キャンピング用品を中心に堅調に推移し、売上高は前期比8.8%増加した。

ファッション衣料部門については、メンズ事業部門では、スポーツとカジュアルの融合をテーマとするセレクトショプで初の単独店となるX’tyleを出店した。ネクスト衣料部門では、女性ファッション雑誌とのタイアップやメディアの活用により、ブランドロイヤリティの向上とともに、顧客拡大を図ったが、節約志向の消費環境と供給過剰の状況下での価格競争の激化や不安定な天候影響から販売は苦戦を強いられた。その結果、ファッション衣料部門の売上高は前期比10.4%減少となった。

2010年3月期の連結業績予想は、売上高1691億900万円、営業利益115億9800万円、経常利益127億9200万円、当期利益76億5400万円を見込んでいる。

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