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ダイエー/通期の当期損失118億円、来期も55億円損失を予想

2010年04月09日 / 決算

ダイエーが4月9日に発表した2010年2月期業績によると、売上高9768億1500万円(前年同期比6.2%減)、営業損失11億5600万円(前期は59億3300万円の営業利益)、経常損失47億1400万円(25億9800万円の経常利益)、当期損失118億8500万円(236億6700万円の当期損失)となった。

SM子会社では客数は前期並みとなっているが、デフレの影響により客単価が前期を下回っており、既存店売上高が前期を若干下回る状況となっている。本体が個人消費低迷の影響を受け大きく減収となったほか、衣料品専門店子会社や百貨店子会社の既存店売上高が減少した。不採算店舗の閉鎖を行ったことなどもあり、売上高は640億円減収となった。

営業損益は、人時生産性の改善や店舗運営にかかわるコスト低減に取り組んだ結果、人件費や施設費等を中心に販売費・一般管理費の削減を実現できたが、売上高が減少したことなどにより営業総利益が悪化し、71億円減益の12億円の営業損失となった。

経常損益は、セディナ(旧オーエムシーカード)の合併にともない、同社を持分法適用関連会社から除外した影響により営業外損益が悪化し、73億円減益の47億円の経常損失。

当期損益は、固定資産売却益などの特別利益を47億円計上したが、固定資産減損損失などの特別損失を120億円計上したことなどにより119億円の当期損失となった。

セグメント別にみると、小売事業については、12月以降は売上の下落傾向に歯止めがかかりつつあるが、既存店売上高が前年割れとなったことや専門店子会社で不採算店舗の閉鎖を行ったことなどにより、売上高は前期に比べ633億円減の9618億円(6.2%減)、営業損益は65億円減益の28億円の営業損失となった。

不動産事業については、心斎橋オーパの改装などの収益拡大施策を推進したが、経済環境悪化によるテナント売上の落ち込みや不採算店舗の閉鎖もあり、売上高は17億円減の160億円(9.5%減)、営業利益は6億円減の17億円(27.6%減)となった。  

来期の業績は、売上高9300億円、営業利益45億円、経常利益2億円、当期損失55億円の見通し。

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