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フルキャストHD/受注伸悩み、子会社集約で当期損失68億円

2009年11月13日 / 決算

フルキャストホールディングスが11月13日に発表した2009年9月期期決算によると、売上高は572億9300万円(前年同期比42.1%減)、営業損失6億8200万円(前期は16億4700万円の営業利益)、経常損失9億2500万円(15億3000万円の経常利益)、当期損失68億7000万円(24億4300万円の当期損失)となった。

9月期の売上面では、スポット事業の受注が伸び悩み、子会社6社の株式譲渡の影響などで低迷した。また、フルキャストで276名の希望退職を実施した。各部門の概況では、スポット事業が年間を通じて顧客企業からの受注が伸び悩み、売上高は206億1900万円(44.4%減)となった。

利益面では5月以降フルキャストを中心に実施した希望退職者の募集などの人員削減、拠点統廃合など販売管理費の抑制施策の効果が見られたが、営業損失は3億6500万円(前期は15億3800万円の営業利益)となった。

ファクトリー事業では、上期の製造業の雇用調整で売上が減少したことや、期中に同事業分野の子会社を売却したことなどで、ファクトリー事業の売上高は66億6200万円(61.5%減)と大幅減となった。利益面では、減収による影響を吸収しきれず3億9900万円の営業損失(前年度は1億6700万円の営業利益)となった。なお、フルキャストファクトリー、フルキャストセントラルは6月で全株式を譲渡したため、6月1日より連結の対象外となっている。

来期はスポット事業、オフィス事業を短期業務支援事業として再編。底堅く継続すると見込み、人員、拠点のコストを抑制しつつ効率的なオペレーションを行うとして、全社では売上高337億8000万円(41.0%増)、営業利益17億7700万円、経常利益16億6400万円、当期利益7億8200万円を見込んでいる。

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