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愛眼/販売着単価低下などで減収減益、当期損失12億円

2009年05月13日 / 決算

愛眼が5月13日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は222億2800万円(前年同期比13.3%減)、営業損失3億4200万円(前期は9億2200万円の営業利益)、経常損失3億5800万円(10億600万円の経常利益)、当期損失12億5400万円(2億1000万円の当期利益)となった。

部門別の概況は、眼鏡小売部門で「メガネの愛眼」、「AIGAN」、「SYZ」、「Kapis」の4形態で各地域に密着した眼鏡専門店づくりを展開。既存店のリニューアルや移設、8店舗の出店を進めた。また立地環境の悪化や経年で陳腐化が著しい19店舗を閉鎖し、期末店舗数は296店舗となった。

販売面では対面形式のカウンセリング販売を重視しながら、店舗ごとに顧客ターゲットを絞り込み、地域に密着した販売促進などに取組んだ。

全社的に価格にも重点を置いたセールやメーカーとのタイアップによる集中販売などを実施した結果、販売着数はファミリー層の販売ペースは緩やかだったものの全体的に回復傾向となった。

販売着単価の低迷は続きサングラス類は夏期の天候不順と暖冬、補聴器はメーカーの廉価な新製品投入による単価低下などで、売上高は210億2000万円(13.2%減)と大幅減となった。

写真館部門は、撮影装置のデジタル化の推進でジュニア客層が増えたものの、販売価格帯の低下、周辺の競合店増加などで売上高は1億9100万円(2.6%減)。

卸売部門は、ショッピングセンターの開発やロープライス均一店の出店などによる立地環境の変化などで、売上高は10億1600万円(17.2%減)と減少した。

利益面では、集客のための価格重視の販売施策を推進した影響で売上総利益額が減少した。一方、経費は全社的に様々なロス削減に取組み、人件費の抑制、配送センターの稼動による流通コストの低減など継続して削減・改善に努力したが、営業外費用で不採算店舗閉鎖による固定資産除却損を、改善が見込みにくい店舗の固定資産の減損損失などを特別損失として計上した。

来期は6店舗を出店する一方11店舗を閉店し、オリジナルプライベート商品の開発などで売上高222億9100万円(0.3%増)、営業利益1億6500万円、経常利益1億7600万円、当期利益7100万円の見通し。

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