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ヤマノHD/経費の圧縮効果などで営業利益5500万円

2010年02月10日 / 決算

ヤマノホールディングスが2月10日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は241億6200万円(前年同期比39.9%減)、営業利益5500万円(前期は6億9600万円の営業損失)、経常利益1900万円(6億300万円の経常損失)、当期利益2億7500万円(2億3800万円の当期損失)となった。

第3四半期は、昨年10月1日付で連結子会8社を吸収合併し、純粋持株会社から事業持株会社へと移行した。また構造改革を行い、営業コストと管理コスト全ての経費を圧縮したが、売上高は子会社や店舗の売却が影響し減少した。

事業別の概況は、和装事業が和装品市場の縮小や高額品販売の不振などで、売上高は低調に推移した。大型催事の動員活動を例年より早めるなど、動員数の確保や顧客との信頼関係深耕に努めるなど、他店との差別化を図った。

昨年4月に全国教育産業協会の株式を全て譲渡し、9月には和装店舗24店舗を譲渡したため、売上高は58億9500万円(39.1%減)、営業利益は2億3100万円(前期は営業損失3億800万円)となった。

宝飾事業は、訪問販売・展示会販売のセット商品の売行きが好調だった反面、高額品の販売低迷で売上総利益率が低下した。2008年11月にHAMANO1880、松崎、松崎生産の株式を全て譲渡したため売上高は減少し、29億6400万円(62.3%減)、営業損失は2400万円(前期は営業損失4100万円)となった。

洋装事業は10月、12月の気温が比較的高かったため、コートなどの冬物が出遅れるなど販売不振が続いたが、受発注管理の精度を高め在庫の適正化を図るなど、経営効率の向上に努めた。2008年11月に東京ブラウスの全株式を譲渡したため、売上高は53億4600万円(38.4%減)、営業損失は400万円(営業損失6100万円)となった。

寝装事業は暖冬の影響などで量販店を中心に売上が伸び悩み、物流コストの改善や賃借料など固定費を削減した。展示会販売のセット商品は好調だったが、売上高は18億8100万円(18.0%減)、営業利益は1700万円(営業損失300万円)となった。

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