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リンガーハット/売上高12.6%減もクーポン中止、不採算店閉鎖で営業利益3.8倍

2009年10月13日 / 決算

リンガーハットが10月13日に発表した2010年2月期第2四半期決算によると、売上高は159億5400万円(前年同期比12.6%減)、営業利益2億8300万円(287.9%増)、経常利益2億1900万円(34倍)、当期利益1億4500万円(前期は13億4300万円の当期損失)となった。

第2四半期は、グループ店舗にとって最大の繁忙期の7-8月の夏休み期間に、店舗が集中する九州地区を中心に長梅雨や集中豪雨などの天候不順が続き売上が伸び悩み、長崎ちゃんぽん業態のクーポンによる販売促進活動の中止で、既存店売上前年比は10.5%減で推移した。

また、前年度に実施した不採算店50店舗の閉店(リンガーハット48店舗、浜勝2店舗)の影響で売上高は減少。反面、利益面では小麦、食用油などの原材料仕入価格の下落、れまで外注していたチャーハンなどの自社工場での内製化の進展などで、売上原価低減が図れたこと、販売促進費や本部経費の削減と不採算店の閉店によるコスト削減の進捗で大幅増益を達成した。

事業別の概況では、長崎ちゃんぽん事業で、ちゃんぽん専門店としてのブランドの再構築を図り収益を向上させるため、前年度下期よりクーポンによる販促活動を中止。不採算店舗を48店閉鎖しコストを最小限に抑制し、売上高109億1300万円(14.1%減)、営業利益2億2200万円(前期は営業損失1億4300万円)と減収だが増益を達成した。

とんかつ事業は、商品面で期間限定の季節のとんかつを定期的に投入し、定食に添える漬物や胡麻の風味など、基本商品の品質を向上させた。また、店舗コストの管理教育の強化と定着化によるコストコントロールを徹底した。しかし、全111店舗の内95店舗が集中する九州・中国地方は夏季に長梅雨や集中豪雨などに見舞われ、売上高が大きく落ち込んだ。とんかつ事業の売上高は48億4400万円(8.2%減)、営業利益は4億6600万円(28.3%減)となった。

和食の「長崎卓袱浜勝」では、卓袱料理のほか会席料理のメニューバリエーションを増やし、地元顧客や観光客の集客を図った。また、素材にこだわった「和華蘭」ブランドの豚の角煮の通販事業を立ち上げ、6月に発売した。和食事業の売上高は1億円(14.3%増)、営業損失は1200万円(前期は営業損失2700万円)となった。

通期は売上高322億円(8.9%減)、営業利益7億5000万円(368.8%増)、経常利益6億 円、当期利益3億円を見込んでいる。

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