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丸井グループ/品ぞろえの見直しで客数回復、当期利益77%増

2008年11月17日 / 決算

丸井グループが11月14日に発表した2009年3月期第2四半期決算によると、売上高は2188億3500万円(7.7%減)、営業利益は40億300万円(51.5%減)、経常利益は33億3300万円(56.8%減)、当期利益は14億4000万円(76.6%増)となった。

店舗閉鎖や宅配事業の事業分割などで売上高は減収となったものの、小売事業では、品ぞろえの見直しやインターネット通販が好調を維持し、第2四半期3ヵ月の既存店売上高は前年を上回った。

セグメントの状況をみると、小売事業では、品ぞろえを見直し、ニーズ調査の結果を踏まえて、「価格帯」と「カテゴリーの幅」を中心に見直したところ、買上客数が回復基調に転換し、第2四半期の3ヵ月では、既存店売上高が2年ぶりに前年を上回ることができた。

また、新たに実施したエポスカード会員向けの優待セールは、品ぞろえの見直しとの相乗効果もあり、期間中の売上高が前年の1.6倍となった。

また、昨年10月にオープンした「有楽町マルイ」は、社会人対応の強化や、顧客参画型の店づくりなど、新たな取り組みを行った。このため、初年度の来店客数は1350万人、売上高が237億円。

さらに、インターネット通販「マルイウェブチャネル」では、低価格帯の品ぞろえを拡充したことに加え、丸井の店舗でWEB会員の登録や案内を推進したことで、利用客数が加し、売上高は1.7倍。

これらのことから、小売事業の売上高は1793億5700万円と、計画通りに推移した。

一方、カード事業では、2006年からスタートした加盟店でのショッピングクレジットが2年半で急拡大し、上半期の取扱高は前年同期の1.8倍の876億円に達し、丸井での取扱高と合わせると1523億円となった。
また、4月から発行を開始したプレミアムカードの「エポスゴールドカード」は、20代の顧客を中心に会員数が9万人に達し、ゴールドカード会員の加盟店利用は前年の2倍に拡大した。
このような施策で、カード事業の売上高は228億4100万円。

通期の見通しでは、売上高は4600億円、営業利益は120億円、経常利益は110億円、当期利益は35億円を見込んでいる。

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