流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





丸善/売上高7.7%減、営業損失11億円

2009年12月08日 / 決算

丸善が12月8日に発表した2010年1月期第3四半期決算によると、売上高は639億7900万円(前年同期比7.7%減)、営業損失11億6700万円(前期は10億300万円の営業利益)、経常損失13億9600万円(9億5100万円の経常損失)、当期損失15億7300万円(10億4800万円の当期損失)となった。

第3四半期は、9月29日に図書館流通センターと2010年2月1日に、共同株式移転で共同持株会社「CHIグループ」を設立し経営統合すること、ジュンク堂書店と大日本印刷との3社による業務提携を決めた。

経営面では、主力事業の教育・学術事業で大日本印刷との協業体制によるソリューション事業の定着化と、既存事業の図書館アウトソーシング事業の受託館数の増加で前期を上回る収益を確保。

業績の明確化・収益力向上を目的に、8月から書籍・雑誌販売を核とする「学術情報ソリューション事業部」、工事・ソリューションを提供する「教育・環境ソリューション事業部」、大学売店を運営する「キャンパスサービス事業部」、図書館の業務を受託する「図書館アウトソーシング事業部」の4事業部制に改編した。

店舗事業では、6月に創立140周年記念商品として限定万年筆を発売し、10月には松岡正剛氏の協力で「松丸本舗」を丸の内本店内に開店した。しかし事業環境が厳しく、新型インフルエンザの流行などが影響し、業績は厳しい結果となった。

店舗内装事業では、店舗改装・メンテナンス提案や原価改善、経費削減を実施。出版事業では書店が低迷する中、需要に合った配本体制に取組み、返品率の減少に努めた。

通期は売上高915億円(5.6%減)、営業利益5000万円(79.0%減)、経常損失2億5000万円、当期損失3億円を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧