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高島屋/2月期売上高6.4%減、経常利益33.4%減

2009年04月11日 / 決算

高島屋が4月10日に発表した2009年2月期決算によると、売上高は9761億1600万円(前年同期比6.4%減)、営業利益248億1000万円(34.2%減)、経常利益280億300万円(33.4%減)、当期利益117億5000万円(37.2%減)の減収減益となった。

百貨店事業では、売場業務改革・商品力強化・髙島屋ファンづくり(CRM業務)を推進。しかし、景況感の悪化で、高額品や衣料品など多くの商品群で売上高は低調に推移し、国内の百貨店事業売上高は前年を下回った。

このなかで、後方業務の徹底的な効率化により販売最優先の体制を整備し、外部調査機関による全店サービスレベルチェックの結果に基づき、来店客の意見・要望に対する改善策をスピーディーに実現する体制を強化した。

商品力強化の取組では店駐在バイヤーを増強し、強化した商品情報システムを生かしたマーチャンダイジングの特徴化に引き続き取組み、高品質を維持しながら値頃感のある商材を「ナイスプライス」商品として強化拡充し、また昨年9月には堅調なサービス関連消費に対応した宿泊や飲食などの体験型ギフトカタログ「SHI・FU・KU」を導入した。

営業力の強化では、3月に「デパ地下」の品揃えに特化した食品新業態の2号店「タカシマヤフードメゾン新横浜店」をJR新横浜駅ビルに出店。新宿店では6月に地下鉄副都心線開業に合わせ食料品売場を改装し、9月には新媒体としてホームページ上に「新宿タカシマヤBlog」を開設、9月には、ファッション特化型のショッピングサイト「Takashimaya Fashion Mall」も立ち上げた。

海外では、タカシマヤ・シンガポール・リミテッドが現地通貨ベースでは売上高・営業利益とも前年を上回った。ただし、円高の影響で邦貨換算後では売上高・営業利益ともに前年を下回った。

百貨店事業の売上高は8794億4000万円(6.5%減)、営業利益は151億2100万円(43.8%減)と大幅減益となった。

不動産業では、東神開発が10月「柏髙島屋ステーションモール新館」を開業し、「なんばパークス」内に一昨年新規開業した専門店ゾーン「T-terrace」の売上高が前年度を上回ったことなどで賃料収入が増加。増収となった。営業利益は今秋の玉川髙島屋ショッピングセンター開業40周年に向けたリニューアル工事費用や、シンガポール髙島屋ショッピングセンターの支払賃料の増加により減益。売上高は295億9000万円(1.9%増)、営業利益は69億8200万円(9.0%減)。

次期はタカシマヤBlogの大型4店と玉川店への拡大、エイチ・ツー・オー リテイリングとの提携効果の早期顕現などを見込むが、成果売上高8960億円(8.2%減)、営業利益150億円(39.5%減)、経常利益170億円(39.3%減)、当期利益75億円(36.2%減)の見通し。 

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