流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ユニクロ/9~2月は国内事業苦戦で減収減益

2011年04月07日 / 決算

ユニクロを展開するファーストリテイリングが4月7日に発表した2011年8月期第2四半期決算によると、売上高4573億2500万円(前年同期比2.9%減)、営業利益820億6100万円(17.8%減)、経常利益776億5900万円(19.5%減)、当期利益416億6800万円(24.7%減)となった。
国内ユニクロ事業の売上高は3421億円(6.8%減)、営業利益703億円(23.9%減)と減収減益となった。残暑の影響により秋物販売が苦戦したこと、過去2年間の売上が好調だった反動、秋冬シーズン最盛期である12月は気温が高く推移したことで冬物販売が苦戦したことなどもあり、既存店売上高は9.9%減だった。
部門別売上は、メンズ1447億6300万円、ウイメンズ1554億3700万円、キッズ・ベビー202億6000万円、グッズ・靴・その他155億5800万円。FC関連収入・補正費売上高は61億3100万円。スクラップ・アンド・ビルドによる店舗の大型化をすすめ、直営店舗数は33店増え、期末の店舗数は824店舗(フランチャイズ店20店舗含む)となった。  
海外ユニクロ事業の売上高は502億円(24.0%増)、営業利益78億円(33.9%増)と増収増益。アジア地区では、中国・香港、韓国といった地域で新店が増えたこ と、これらの地域で既存店売上高の2桁増収が続いたことで大幅な増収増益となった。10月にオープンした台湾1号店は計画を大幅に上回る売上。シンガポールも順調に業績を拡大し、マレーシア1号店も成功した。  
欧米では、米国のニューヨーク、ソーホーのグローバル旗艦店の2桁増収が続いており、好調を維持した。2011年秋に出店予定のニューヨーク5番街グローバル旗艦店と、ニューヨーク34丁目店のオープン前家賃負担を除いたベースでは利益は拡大した。フランスも計画通りの増収増益。一方、英国、 ロシアは計画を若干下回る業績となった。  グローバルブランド事業の売上高は637億円(1.2%増)、営業利益51億円(10.3%増)。セオリー事業は日米ともに好調な売上と増益が続いた。コントワー・デ・コトニエ事業の既存店売上高は若干減収となり、営業利益は計画未達、減益となった。プリンセス タム・タム事業は卸売事業の縮小により減収だが、利益はほぼ計画通りの減益となった。
ジーユー事業は順調に事業を拡大しているものの、2010年10月にオープンしたジーユー事業初の旗艦店「心斎橋店」のオープンコストが発生したことなどにより、減益となった。  
通期の業績予想は、売上高8360億円(2.6%増)、営業利益1215億円(8.2%減)、経常利益1165億円(5.8%増)、当期利益600億円(2.7%減)の見通しに修正した。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧