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花王/カネボウの自主回収費用計上するも、1~6月期は堅調

2013年07月30日 / 決算

花王は7月30日、2013年12月期第2四半期(1~6月)連結決算を発表した。

売上高は6249億5300万円(-)、営業利益は429億4400万円(-)、経常利益は448億9400万円(-)、純利益は182億6200万円(-)だった。

同社は2012年12月期より、3月期決算から12月期決算に変更した。これにより、今第2四半期と前第2四半期の累計期間が異なるため、前年同期比(前期比)での増減率は示していない。

参考値として出された、前年同一期間(2012年1月~6月)との比較では、売上高が8.0%増、営業利益が23.2%増、経常利益が24.4%増、純利益が5.1%減となった。

子会社のカネボウ化粧品とその傘下企業であるリサージおよびエキップが製造販売したロドデノール配合美白製品について、「肌がまだらに白くなった」とのケースが確認されたことを受け、7月4日に3社が当該製品の自主回収を発表。

これに関連し、販売先からの返品などに関する損失見込み額として売上原価に28億円、その他の支出見込み額を特別損失として56億円計上。今四半期の純利益において、合計84億円の押し下げ要因となる。

もっとも、花王本体の業績は堅調に推移。

コンシューマープロダクツ事業では、国内において、市場の伸長や販促の強化、新製品の寄与などもあり、各事業で売上が伸長した。

アジアでは、サニタリー製品や衣料用洗剤などの売上が好調だった。対主要通貨で円が軟調に推移したことも増収要因となった。

利益面では、自主回収関連費用を計上したものの、日本とアジア地域におけるコンシューマープロダクツ事業の増収効果に加え、コスト削減や減価償却費の減少などにより、営業利益が伸びた。

経常利益については、円の軟調推移もサポート要因となった。

通期予想は、前日の29日に修正発表した内容を据え置いた。売上高を1兆3000億円(-)、営業利益を1160億円(-)、経常利益を1180億円(-)、純利益を670億円(-)と見込んでいる。

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