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イオン/19店舗で4日間限定で規格外野菜を販売

2010年10月14日 / 商品

イオンは10月14日から規格外野菜の販売を開始した。17日までの4日間、北海道から九州までのジャスコ、サティの19店舗で通常市場に出荷されない理由あり野菜を販売する。

<渡辺康宏農産商品部部長>

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イオンリテールの渡辺康宏食品商品本部農産商品部部長は「記録的な猛暑のため野菜相場の高騰が続いている。野菜の高値からの野菜離れを懸念しており、少しで野菜を食べていただくためにこの企画を実施した」と企画の趣旨を説明した。

仕入担当者によると「過去にも台風などの影響で一過性の相場高は経験しているが、これほど長期間の相場高は異例の状況」という。

卸値でレタスは4倍、きゅうりは2倍などに高騰し、葉物に加え根菜でも玉ネギ、ジャガ芋が高騰しているという。そのため、イオンでも店頭売価が昨年に比べ1割程度上昇している。

「青果部門は集客部門でもあり、卸値の上昇をそのまま店頭価格へ反映できない。粗利は厳しくなるが、店頭価格の上昇は可能な限り抑えている」(渡辺氏)という。

店舗によって取扱商品は異なるが、東京都品川区の「ジャスコ品川シーサイド店」では、大根1本128円、サツマイモ1本78円、レタス1個178円、トマト5個398円、白菜1個198円など20品目程度が販売された。

商品の供給は、PBグリーンアイの生産者に加え、仲卸の協力も得た。品川シーサイド店では東京青果、全農も商品を供給したという。商品数量に限りがあるため、チラシは配布していない。

規格外野菜の調達にあたっては、漬物用に使用する業務用ルートなどを活用したが、「安定供給の難しさや日常的に規格外野菜を扱うと通常商品の値崩れにつながる面もあるため、継続的に規格外野菜を扱うことはない」という。

農産部門の足元の状況は、高値の影響で売上高と単価は前年を超えているが、買上点数は95%前後で推移しているという。

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