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イケア/価格改定で、専属日本人デザイナーのセミナー開催

2011年09月05日 / トピックス商品

イケア・ジャパンは9月4日、埼玉県のIKEA新三郷で日本人初のイケア専属デザイナー中村曻氏による消費者向けセミナーを開いた。
<中村曻氏>20110905ikea 1.jpg
「8月1日から実施した約140点の価格値下げにあわせた企画で、セミナーを開くことで単に価格が安いのではなく、デザインと機能性の融合など商品開発の背景を知ってもらいたい」(同社)という。
<価格改定を知らせる店舗入口>20110905ikea 2.jpg
中村曻氏は1938年生まれで、1969年にスウェーデンへ渡り現地のデザイン学校を経て、日本人初の専属デザイナーとしてIKEAに入社。6年間在籍し、110点のデザインを考案し、29点が製品化された。
<ポエングの売場展示>20110905ikea 3.jpg
今回の価格改定では、同氏によるアームチェア「ポエング」を全面に打ち出した。ポエングは1978年に発売した商品で、イケアの創業者イングヴァル・カンプラード氏も愛用している商品。発売以来30年を超える商品は珍しいという。
<中村氏在社時のポスター>20110905ikea 4.jpg
中村氏はイケアのデザイナーに求められる商品開発の3つの要素を解説。「価格が安く、頑丈であること、そして、店舗での保管スペースをとらないためにフラットパック(小さくたためること)が求めらる」と説明した。1970年代当時の「安いものが高いものよりも品質が劣ることはない」というメッセージが入ったポスターも紹介し、創業時から価格へこだわりをもっていたことを紹介した。
<組み立て前のポエンヌの商品売場>20110905ikea 5.jpg
中村氏は、「人々の生活様式そのものを変えるデザイナーは100年に1人ぐらいしか生まれないだろう。その他のデザイナーは流行を作るが、流行はいつか消える。日々の生活を少しでも良くするのがデザイナーのやるべきベーシックな仕事だ。イケアの家具にも機能性と生活を良くしたいという視点が生かされている」と語った。
中村氏によるセミナーは全5店舗で実施しているもので、9月10日に神戸、11日に鶴浜で開催する。

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