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イオン/ギフト店頭受付システムで3億円コスト削減

2009年03月25日 / IT・システム

マイクロソフトは3月25日、イオンリテールなどイオングループ550店舗に、お中元やお歳暮などの受付を行うギフト店頭受付システム「たまわりくん」の導入を支援、 2008年の本格運用以来、データ入力コストなど3億円のコスト削減を実現したと発表した。

このほか、リアルタイムでの商品在庫照会や顧客の待ち時間の2割短縮、配送期間の2日間短縮など、サービス向上と顧客満足度の向上などの効果が見られているという。たまわりくんには、WindowsクライアントとWindows Serverプラットフォーム製品などの製品が全面的に採用されている。

たまわりくんは、受付時間の長さ、記載漏れ、外部へのデータ入力委託コストなどの課題解決のため、2007年に試験運用を開始。お中元やお歳暮などの繁忙期での安定稼働確認を経て、2008年から本格的に運用されている。

たまわりくんは、過去の配送状況の呼び出しやセルフチェック機能、リアルタイムでの在庫確認などにより、迅速な受付方式を実現。受付から5日間以上必要だった配送期間を最短で3日間まで短縮した。また、紙の申込用紙を廃止、データ送受信にスタイルを統一し、従来のデータ入力コストだけで2億円を削減した。

さらに、カタログや商品現物など売り場にある全てを対象とした商品選択や、現金、電子マネーやギフトカードなど多様な決済方法にも対応。運用面では、特別なスキルや担当者への教育が不要で、今回はタッチペン入力でデータ入力が可能なWindows XP Tablet PC EditionベースのタブレットPCを約3000台導入。

店舗の全従業員が簡単に操作でき、システムチェックにより確認作業の省略が可能となったため受付時間も約2割短縮できた。加えて、速やかなシステム展開と99%超の高稼働率のため、イオングループは導入によるメリットを早期に享受できたという。

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