カインズ／埼玉県吉川市に24時間営業の無人店舗「モバイルストア」12／11オープン
2025年12月10日 14:31 ／ 店舗
カインズは12月11日、埼玉県吉川市の「吉川美南店」に併設する形で、無人店舗1号店「CAINZ Mobile Store（カインズモバイルストア）」をオープンする。
＜店舗外観＞
カインズモバイルストアは、会計時のわずらわしさを無くし、スピーディーに買物を楽しめる24時間営業のレジレス無人店舗。カインズ吉川美南店の営業時間外でも利用できる。
2022年に埼玉県のカインズ本社1階ロビーに実験店をオープンしており、今回の1号店はこれまでの実証実験が実を結んだ形だ。
店舗入口にあるゲートに専用アプリ（LINEミニアプリ）のQRコードをかざして入店し、買物後、店舗出口から出ると決済が完了する。店内上部に設置されたカメラが、顧客の動きを認識し、手に取った商品を判断。入店時に読み取らせたアプリで自動的に決済されるシステムとなっている。
＜店舗内観＞
店内には、一度に最大6人まで入店可能。約34m2の売場に、商品を約1200SKU取りそろえる。日用品や清涼飲料、カップ麺などの消耗品のほか、DIY用品にペットのおやつ、保存食・非常用トイレといった防災用品まで取り扱う。
12月9日の記者会見で高家正行社長は「コンビニエンスストアとは違う品ぞろえにしている。我々がやるモバイルストア、あるいは24時間のストアとして、どんなものをそろえたら良いのだろうかと考えた」と説明。コンビニの感覚で利用できるが、コンビニでは取り扱いの無いアイテムも並べ、早朝や深夜帯のニーズを取り込む。
＜ドッグミールも充実＞
モバイルストアについて、今後の出店計画は未定。無人でどこにも出せる店舗形態として実験を継続していく方針だ。
高家社長は「我々は今、いろんな形で小型店の試行錯誤をしている。大型店をこれ以上都市部に出していくのは難しい。今回出すモバイルストアも小型店であるし、リフォームの相談窓口だけを切り出して商業施設内に出店するのも小型店の1つ。よりお客様の利便性を高めるために、我々としては、より都市に近いところに接点を作るために小型店を出店していく」と述べた。
取材・執筆 古川勝平
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