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日本ショッピングセンター協会/9月の既存SC売上高4.7%減

2009年10月22日 / 月次

日本ショッピングセンター協会が10月22日に発表した9月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、SC総売上高(推計)は2兆1117億円、既存SCの前年同月比売上高は4.7%減と13ヶ月連続の減少となった。

前年同月比売上高は13ヶ月連続で減少したが、減少幅は8月に比べて大幅に縮小した。来店客数や客単価の下落、買上件数の減少、特にキーテナントの食料品にかげりが見えるなど先行きは不透明で、一部の地域では競合激化による大幅な売上減が報告されている。

一方でシルバーウィークが好天に恵まれ客足が順調であったこと、祝日が前年より1日増えサービスが比較的好調であったこと、一部のSCではポイント倍増、10%割引など積極的な販促策を実施したことが奏功し、マイナス幅が縮小した。

立地別・構成別の動向では中心地域の大都市が4.7%減と全地域の中で最も減少幅が大きい。減少が最も少なかったのは周辺地域の3.6%減だった。

立地別・地域別動向では、近畿・中部地方が6.5%減と最も減少幅が大きく、特に東北地方の郊外地域は10.1%減と二桁台の減少だった。

政令指定都市別で見た場合、千葉市が10.7%増、川崎市が5.9%増と増加に転じており、両都市ともリニューアル効果による売上増と見られる。次いで仙台市が0.1%減と微減となり、札幌市も1.7%減と減少幅が縮小。ただし政令指定都市以外の地域では、秋物衣料の不振や、飲食店の客単価下落などで北海道が11.7%減、東北が8.0%減と減少幅が大きかった。

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