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日本フードサービス協会/3月の外食売上は震災で10%減と過去最大幅の減少

2011年04月25日 / 月次

日本フードサービス協会が4月25日に発表した3月の外食産業市場動向調査によると、売上状況は全体で前年同月比10.3%減と9か月ぶりに前年を下回った。
過去最大の大幅な落ち込みで、デフレを背景に5.5%減という客単価減で、売上が5.8%減となった2009年11月以来の大幅減となった。 阪神大震災があった95年1月は0.5%増と前年割れとなっていないことからも、今回の震災による被害の大きさや広がりが甚大だったことが伺える。
店舗への直接的被害だけでなく、交通網マヒによる食材配送の停滞や計画停電、外国人従業員の国外退避などの影響による、営業日数・営業時間の大幅減が関東圏など広い地域でおこり、客数が9%減となったことが響いた。自粛ムードもパブレストラン/居酒屋やディナーレストランなどの業態で大きく影響した。
ファーストフード業態では、客数が8.3%減と大幅に落ち込み、売上も8.3%減と前年を下回った。業種別では、持ち帰り米飯/回転寿司が不調で売上19%減となった。一方、牛丼等の和風(2.3%増)や麺類(0.8%増)となった。新商品効果や堅調な需要の高さが伺えた。 ファミリーレストラン業態は、客数が8.9%減、客単価0.6%減で、売上9.4%減と大幅な落ち込みとなった。ガソリン不足の影響もあり、郊外店を中心に売上が減少した。中華は6%減と比較的好調だった。 パブ・居酒屋業態は、計画停電や自粛ムードとともに、歓送迎会など大口予約がキャンセルとなったことが影響した模様で、客数18.2%減となり、売上19.8%減と大幅減となった。特に、パブ・ビアホールでは、客単価前年比も大きく下がっており、客数22.8%減だけでなく、客単価も8.3%減となったため、売上前年比が29.2%減と下落した。
ディナーレストラン業態は、客単価は1.4%減、客数が18.3%減と大幅に低下したため、売上19.5%減となった。
喫茶業態は、客単価1.1%減だったが、比較的都心立地が多いため客数9.7%減で売上高は10.7%減だった。

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