流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ショッピングセンター/6月の既存SC売上2.0%増

2011年07月23日 / 月次

日本ショッピングセンター協会が7月22日に発表した6月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、既存SCの前年同月比は2.0%増で、4か月ぶりに前年を上回った。
SC総売上高(推計)は、東日本大震災の影響により、休業や営業時間の短縮など販売状況を正確に把握できないため、発表を控えた。
6月はセール開始時期を変更した影響が大きかった。首都圏を中心にファッション系駅ビルでは、夏のセールを前倒しした結果、2桁増と躍進し、またその周辺のSCにおいても来街客数の増加や、同時期にセールを開始するなどの対応をした結果、相乗効果がみられ、前年を大幅に上回った。
月後半の猛暑とセール時期が重なったSCでは、夏物商品を中心に好調であった。一方、セール時期を遅らせたSCでは、セール前の買い控え傾向がみられ、前年を下回るSCが多かった。客単価については、多くのSCで下落しているとの報告がみられた。
クールビス対応では、ポロシャツやYシャツなどメンズ衣料が好調であった。飲食店は、夜利用がいまだ厳しい状況である。観光地、あるいは外国人旅行客の利用が多いSCでは、客足は回復傾向がみられるものの、前年クリアには暫く時間がかかる見込み。
今月はテナントの好調が顕著であり、調査対象532SCのうち、前年を上回ったSCで2桁増収は57SC(11%)あった。
立地別でみると、郊外地域は全体で3.4%増、テナントは4.7%増と大幅に改善した。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧