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東急/渋谷ヒカリエ

2012年06月05日 / 店舗店舗リポート

東京急行電鉄と東急百貨店は4月26日、渋谷駅前に商業施設「渋谷ヒカリエ」を開業した。

<渋谷ヒカリエ>

渋谷ヒカリエは、東急百貨店が運営する商業施設「ShinQs」とカフェ&レストランゾーン、ヒカリエホール、東急シアターオーブ、オフィス棟からなる複合施設。

<会見した東急社長(中央)>

野本弘文東京急行電鉄社長は「渋谷はかつて大人の街だったが、109などの開業で若者の街となった。大人がきづらい雰囲気もあるが、ヒカリエの開業により、大人を含め幅広い人々が渋谷に訪れるきっかけとしたい」と挨拶した。

<オフィス棟への入口>

渋谷ヒカリエの施設全体の年間来場者数は1400万人の見込みで、うち1000万人が商業施設の来場者と見込んでいる。

<11階~16階のTOKYU THEATRE Orb>

11階~16階に日本最大級の劇場「東急シアターオーブ」を設置したのが大きな特徴の一つ。野本社長は「渋谷にはオペラシティーやBunkamuraなどの劇場があるが本格的なミュージカルに対応したものがなかった。ミュージカルを通じて、文化情報を発信していきたい」と語った。

<9階のヒカリエホール>

9階にはヒカリエホールを設置。通常時はイベントなどに使用するほか、震災時は帰宅困難者の一時休息所としての利用を想定しているという。

<8階のd47MUSEUMの展示>

8階は渋谷から生活を豊かにするクリエイティブを発信するクリエイティブスペース8/と名付け、渋谷区の関連施設のほか、アート作品の展示、イベントスペースなどを設置した。

<7階のレストランフロアの様子>

6・7階はレストランフロアで、6階は「食べるを楽しむ」専門店のフロア、7階は「時間を楽しむ」場を提案するフロアとして、異なる性格の店舗を集積した。

<ShinQsの売場>

地下3階から地上5階までは、東急百貨店が運営する商業施設「ShinQs」で、約1万6000㎡の売場面積に、フード・ビューティー・ファッションなど、約200の売場・ショップを集積した。

ShinQsは、地下3階から地上5階の8フロアで、約16,000㎡の売場面積にフード・ビューティ・ファッションなど約200の売場・ショップで構成する。ShinQs発信の新業態や自主編集売場、世界初・日本初を含む売場・ショップが4割以上、それらを含む渋谷初登場が7割以上を占めるという。

<地下3階のナチュラルマーケット>

初年度目標売上は180億円。渋谷ヒカリエでは初年度の来場者を1400万人と計画しており、うち1000万人は商業施設での来場者と見込んでいる。メインターゲットは、自分目線で高い自己編集力を持つ20代後半から40代を中心とする大人の女性だが、10代の若年層や50代・60代の中高年層を含め幅広い客層の獲得を目指す。

<地下2階の銘店売場>

二橋千裕社長は「渋谷にないものを7割集めることを目標に店づくりをした結果、84%のブランド・商品が渋谷初のものとなった。同じブランドでもここにしかないブランドが多く、是非、来店して確かめてほしい」と語った。

<地下1階の化粧品売場>

店舗の運営方式として、自主編集売場と業務委託売場、リーシングによる賃貸売場の3つを組み合わせた。賃貸売場が約50%、業務委託売場が約40%、自主編集売場が約10%と3つの形態をハイブリッドしたのが特徴の一つという。

<1階ビューティ&ファッション雑貨>

これまで賃貸売場では自社カードのポイントが付かないなど、お客に迷惑がかかる面があったが、売場形態が異なってもカードのポイント付与などを統一し、お客の利便性を高めたという。

<2階のShinQs パーツ ジョイスト>

自主編集売場として、傘やハンカチ、ストールなど服飾雑貨を集めた「ShinQs パーツ ジョイスト」や靴を集積した「ShinQsシューズ」などを展開した。

<3階のShinQsシューズ>

ShinQsシューズでは、靴のShinQsシューズカレイドのほか、靴専門店の「ダイアナ ロマーシュ」、「オデット エ オディール ユナイテッドアローズ」、フィッテイングサービスや靴のお手入れのサービスを提供するオレンジヒール フェミナを揃え利便性を高めたという。

<4階の新業態のビームス ライツ>

全てを雑貨としてとらえるZAKKA視点のMDキーワードをもとに、単なるモノの分類ではなく、売場を気軽に散策し、発見する楽しみや自分の視点や価値観で自由に組み合わせる買い方、使い方を提案する、ShinQsならではの独自性・新しさを追求したラインアップを目指したという。

<ザ・コンランショップ・キッチン>

5階には、キッチン用品と食品を販売する新業態の「ザ・コンランショップ キッチン」などライフスタイル雑貨の専門店を集積した。

施設概要
渋谷ヒカリエ
所在地:東京都渋谷区渋谷2-21
用途:商業、オフィス、文化施設、駐車場ほか
敷地面積:約9,640㎡
延床面積:約144,000㎡
用途別面積:商業約32,000㎡、オフィス約50,000㎡、文化施設約24,000㎡、その他約38,000㎡
階数:地上34階、地下4階
高さ:約182.5m

フロア構成
地下3F~地上7F商業施設
8Fクリエイティブフロア8/(ハチ)
9F~10Fイベントホール「ヒカリエホール」
11Fスカイロビー(オフィス・劇場エントランス)
11F~16F劇場「東急シアターオーブ」
17F~34Fオフィス

ShinQs
所在地:渋谷区渋谷2-21-1
売場面積:約16,000㎡
売場・ショップ数:約200店
初年度売上目標:180億円

<オフィス棟入口側面にはローソンが出店>

<8階クリエイティブスペース8のステージ>

<5階のIDEE SHOP VERIETE>

<5階のオクタホテル>

<4階のゴールドウインの新業態Saturday in the park>

<引出のような什器を活用した4階の45R>

<4階のqualite scape>

<サンエー・インタナショナル運営の4階マーガレット・ハウエル>

<4階エスカレータ前にはアーバンリサーチ>

<4階のスピック&スパン>

<4階にはカフェとしてHARBSが出店>

<3階のサマンサタバサプチチョイスプラス>

<3階のポール・スミス>

<3階のBAOBAO ISSEY MIYAKE>

<3階のユナイテッドアローズ>

<3階のトゥルーストーリー by ワコール>

<3階のセオリー>

<3階の靴専門店ダイアナロマーシュ>

<2階のキャス・キッドソン>

<2階の鞄専門店のSEE BY CHLOE>

<2階のMARC BY MARC JACOBS>

<1階のシンクスビューティーフロア>

<地下1階のAP BY AMERICAN PHARMACY>

<タッチパネル式の店内案内表示を導入>

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