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ワタミ/忘年会テコ入れで、花畑牧場とコース料理を開発

2014年09月19日 / トピックス商品店舗

ワタミフードサービスは9月19日、新橋の「坐・和民銀座土橋店」で、忘年会の戦略発表会を開いた。

花畑牧場と共同開発した宴会向けコースメニューを投入し、12月の売上高で前年比5%増を目指す。

<花畑コース(5000円)>
花畑コース(5000円)

桑原豊社長は「居酒屋市場全体が縮小する中で和民も苦戦が続いている。今年は価格よりも価値のある体験を重視するプレミアム需要の高まりや働く女性の増加、法人需要拡大といったトレンドがある。上質さや女性を意識した商品として、花畑牧場と初めて宴会コースを開発した。予約体制の充実も図り宴会売上で5%増を目指す」と語った。

<桑原社長>
桑原社長

宴会向けに、飲み放題付きの5つのコースを展開。低価格帯の3700円のほか、売上構成比で40%を占める4000円のコースを、量を重視した「まんぷくコース」と質を重視した「味わいコース」の2つに分けた。

通常時の売上構成比では3%程度の高価格帯の宴会コース料理として、「花畑コース」(5000円)と「プチリッチコース」(6000円)を投入。宴会時は高価格帯の商品が動く時期であり、12月の売上構成比で10%程度を目指す。

<プチリッチコース(6000円)>
プチリッチコース(6000円)

大型チェーン居酒屋が苦戦する中で、個人経営店が業績を伸ばしているが、大人数の宴会には対応できていないことに着目。大型の宴会需要を取り込むため、店長の裁量権を拡大。フロアを貸切りたい、持ち込みがしたい、料理の内容を変えたい、時間を調整したいといった要望に対して、個人店、オーナー店と同じレベルとスピード対応する。

法人需要を取り込むため、法人に特化した専門チームを結成。10人の担当を選抜し、予約受付や席調整、売掛対応を行う。宴会の予約強化策として、相談型コールセンター体制を整備。エリア単位でグループ店舗の宴会予約状況をコールセンターで把握することで、急な大規模宴会でも対応できる店舗を紹介するサービスなどを提供する。

<田中社長と桑原社長>
田中社長と桑原社長

19日は、花畑牧場を経営する田中義剛社長も出席し、ワタミとのコラボレーションの経緯を解説。ワタミが北海道で運営する牧場「ワタミファーム」の牛乳を、花畑牧場でチーズやスイーツに加工し、ワタミの店舗で販売する6次産業モデルを生かした取り組みを継続する方針を明らかにした。

<食べ方の実演をする田中社長>
食べ方の実演をする田中社長

花畑コースでは、花畑牧場で製造したチーズのしゃぶしゃぶやラクレットチーズのリゾットなどを提供。田中社長自身がチーズのしゃぶしゃぶの食べ方や、リゾットの作り方を実演した。

<6次産業を解説する田中社長>
6次産業を解説する田中社長

桑原社長は「居酒屋復活のカギは商品とサービスにある。花畑牧場との取り組みは、ワタミにしかない高品質の商品を手軽な値段で提供できるもので、今後も継続する。6次産業モデルという仕組みを生かした商品作りを強化したい」と語った。

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