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クオール、JR西日本/駅クオール、3~5年で10店を出店

2013年03月01日 / 経営

クオール、西日本旅客鉄道、ジェイアール西日本デイリーサービスネットは3月1日、JR大阪駅に4月8日に開業する「駅クオール薬局JR大阪店」について、都内で合同記者会見を開いた。

<記者会見の様子>

駅クオール薬局は、ジェイアール西日本デイリーサービスネットが事業主体となり、クオールが運営委託を受け運営する調剤薬局主体の店舗。

若菜真丈ジェイアール西日本デイリーサービスネット取締役開発本部長は「1号店は、3年目で1日あたり処方せん50枚、月間1500枚の処方せんを受付、サプリメントなど物販をあわせ年商2億円が目標。処方せんの利用者は1日50人、物販で200人程度の来店を見込む。3~5年で10店程度に多店舗化を進めたい」と語った。

井村光雄クオール取締役開発本部長は「医薬分業率は関東で高く、関西では低い。異業種からの参入もあるが、処方せん市場は拡大が期待できる。強いインフラをもつJR西日本と組むことで攻めの薬局経営につなげたい」と語った。

年中無休で、7時~22時まで長時間営業することが特徴のひとつで、1号店は、薬剤師3~5人、登録販売者1~2人、メディカルコンシェルジュ(医療事務員)1~2人、管理栄養士1人の体制での運営を予定する。

2号店の出店候補駅は未定だが、大規模な病院施設がある駅構内への出店を予定し、2013年度中には2号店を開業する予定だという。

FAXによる処方せん受付にも対応し、通勤時間の合間に短時間で処方せん薬を受け取れる体制としたほか、管理栄養士による栄養相談など、未病段階での健康相談にも対応し、他店との差別化を図る。

取扱商品は、処方せん薬2000アイテム、OTCほか物販2000アイテムを予定する。「通常のクオールの診療所併設店では、処方せん薬700~1000アイテムを扱う。2000アイテムの取り扱いは大学病院クラスの規模で、あらゆる処方せんに対応できる」(井村氏)。

水田整西日本旅客鉄道創造本部事業創造グループ課長は「大阪駅の物販の中で調剤薬局は欠落している分野。調剤薬局ならば、エキナカや駅周辺の物販事業との競合もなく差別化できる。調剤薬局の専門性を打ち出すことで、駅利用者の時間、医療費、家計を助け、健康をサポートしていきたい」と語った。

多店舗化をした場合、A駅店舗で処方せんを出し、B駅店舗で薬を受け取るといった利用も想定しており、鉄道のネットワークを生かしたサービスの提供も予定するという。

店舗概要
所在地:大阪市北区梅田3-1-1JR大阪駅構内(セントラルコート内)
店舗面積:約107㎡(調剤エリア約22㎡)
営業時間:7時~22時
店休日:年中無休

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