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伊藤忠商事/香港のファッション企業に出資

2013年12月13日 / 海外経営

伊藤忠商事とITOCHU Textile Prominent(ASIA)は12月13日、香港Fenix社と、Fenix社傘下の中間持株会社ASF社に出資することで合意した。

ASF社における伊藤忠商事の出資比率は30%となり、持分法適用関連会社となる。Fenix社は、高級婦人ファッションブランド「ANTEPRIMA(アンテプリマ)」や食料品・雑貨スーパー「CITY SUPER(シティスーパー)」の展開をはじめ、香港、中国を中心にアジア各地でリーテイルビジネスなどを幅広く手がける持株会社。

なかでもFenix社の自社ブランドで、デザイナーである荻野いづみ氏が日本人女性デザイナーとして唯一ミラノコレクションに参加しているANTEPRIMAブランドは、アジアやヨーロッパを中心に非常に人気が高く、イタリア発信のブランドとして全世界で約100店を展開する。

伊藤忠商事とFenix社は、30数年にわたりアパレルOEM生産取引を中心に良好なパートナーシップを築いてきた。今回、ブランドリーテイル事業のアジア展開拡大を目指すFenix社と、海外収益拡大やブランド事業の海外展開の加速を重点戦略に掲げる伊藤忠商事との戦略が合致し、契約にいたった。

ASF社は、Fenix社から「ANTEPRIMAブランド事業」「ファッションリーテイル事業」「物流事業」の3事業を継承する形で設立された。

出資により、伊藤忠商事が長年培ってきたブランドビジネスの経験やノウハウおよびIPAのアジア全域に広がるネットワーク、Fenix社の有するアジア諸国における小売のノウハウ等、双方の強みを融合させることにより、「ANTEPRIMA」ブランドをはじめとする既存ブランドの日本を含むアジア地域での展開拡大や、新規ブランドのアジア展開の加速など様々なシナジー効果を生み出し、5年後に200億円規模の売上を目指す。

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