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カネボウ/白斑問題で「遅くとも2012年9月に対応とるべきだった」=第三者委員会

2013年09月11日 / 経営

カネボウ化粧品の美白製品利用者に肌がまだらに白くなる症状が出た問題で、これを調査していた第三者委員会は9月11日、報告書を発表した。

報告書では、「遅くとも2012年9月4日の時点で大阪府内の大学病院の医師からロドデノールが白斑発生のトリガー(引きがね)となる可能性があるとの知見を得たときに、因果関係を疑って適切な対応処置をとるべきだった」との見解を示した。

カネボウは実際には、2013年5月13日に岡山県内の大学病院の医師からロドデノール配合製品の使用と白斑発生の因果関係の可能性を指摘されたことを受け、今回の商品自主回収に至るまでの対応を開始。7月4日に自主回収を発表した。

しかし、報告書では、これについても、同指摘をメールで受けた日から公表までにおよそ2か月を要したのは「遅きに過ぎた」と批判している。

カネボウの問題認識が遅れた原因としては、親会社の花王とともに導入している消費者相談システム「エコーシステム」の運用に問題があったと指摘。同社では、「白斑は終始病気であると認識されていた」ために「身体トラブル」として正しく登録されず、同システムが「本来の機能をはたしていなかった」としている。

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