バローHD 決算/4~6月増収増益、主力のSM事業が好調
2025年08月08日 13:48 / 決算
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バローホールディングスが8月8日に発表した2026年3月期第1四半期決算によると、営業収益2215億4600万円(前年同期比6.8%増)、営業利益70億4500万円(35.6%増)、経常利益72億1800万円(22.6%増)、親会社に帰属する当期利益38億7500万円(17.9%増)となった。
営業収益では、スーパーマーケット(SM)事業でバローの既存店売上高が5.1%伸長するなど事業全体で8.4%の増収となり全体を押し上げた。ドラッグストア事業も5.3%の増収だった。
営業総利益は657億6200万円(10.0%増)。販管費は人件費や賃借料、水道光熱費等の増加により、587億1600万円(7.6%増)。営業収益営業利益率は0.7ポイント改善し、3.2%となった。
セグメント別では、主力の「SM事業」の営業収益は1247億3800万円(8.4%増)、営業利益は52億4800万円(21.0%増)だった。
4月に「SMバロー稲沢平和店」(愛知県稲沢市)、6月に「SMバロー豊橋菰口店」(愛知県豊橋市)の2店舗を新設し、1店舗を閉鎖。その結果、SM店舗数はグループ合計326店舗となった。
「ドラッグストア事業」の営業収益は461億1000万円(5.3%増)、営業利益は7億600万円(27.1%減)。既存店売上高は1.4%増だったが、新規出店に向けた採用強化による人件費増加や店舗新設に伴う施設費など販管費の増加を吸収できず増収減益に。
風邪薬などの季節商品の販売が落ち込む一方、調剤部門・食品部門の売上高が伸長。調剤部門では、調剤専門薬局7店舗の新設、既存ドラッグストア3店舗の調剤薬局併設化とクリニックとの連携強化などにより処方箋枚数が増加し、増収となった。
「ホームセンター(HC)事業」の営業収益は328億8200万円(1.5%減)、営業利益は17億6900万円(73.1%増)。
ダイユーエイト、ホームセンターバロー、タイムの3社合計の既存店ベースで、客単価は4.1%増だったが、客数が4.8%減少した結果、売上高は0.9%の減収となった。
「ペットショップ事業」の営業収益は87億3800万円(24.5%増)、営業利益は8400万円(33.7%減)となった。
既存店の客単価が0.9%増加したものの、客数が1.2%減少したため、既存店売上高は0.3%の減収。ただ、新規出店や2024年12月に子会社化した「犬の家」の業績が加わり、
増収となった。
「流通関連事業」の営業収益は49億7900万円(1.7%増)、営業利益は12億2700万円(2.6%増)だった。
物流センターの集荷・仕分け収益が拡大したほか、鷺富運送の増収などもあり増収に。
輸送コストなど売上原価の上昇分を一部価格転嫁し、販管費の増加を吸収して増収増益を確保した。
「スポーツクラブ事業」の営業収益は27億7100万円(9.8%増)、営業損失は2300万円(前年同期は1億8200万円の赤字)だった。
通期は、営業収益9020億円(5.6%増)、営業利益252億円(8.7%増)、経常利益280億円(7.0%増)、親会社に帰属する当期利益140億円(2.5%増)を見込んでいる。
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