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神戸大学のNPO法人/ジャスコ、コープ、ダイエーとごみ減量へ

2009年10月13日 / トピックス

神戸大学内のNPO法人、ごみじゃぱん(代表・石川雅紀 神戸大学大学院経済学研究科教授)は10月13日、11月13日-2010年11月14日の1年間、ごみ減量プロジェクト「減装(へらそう)ショッピング2009-2010」を神戸市内のスーパーなどで実施すると発表した。

参加するのはジャスコつくしが丘店、コープこうべシーア、ダイエー甲南店の3店舗で、ごみじゃぱんに参加している学生が中心となり、各店舗で販売されている食品、生活用品などを約100種類のジャンルに分類し、商品ごとに製造メーカーに容器包装量を確認して、1g当たりの容器包装重量を算出する。

集計したデータによって、商品カテゴリごとに中身当たりの容器包装重量が少ない種類を「減装商品」として推奨商品としリスト化して、そのうち上位10-20%に店内POPなどを添付するなどして、来店客に購入を促すもの。

推奨商品の周知を図ることで、消費者には環境配慮意識を持ってもらい、メーカーには容器包装を簡素化した商品開発を促すことなどを狙いとしている。

石川教授は「この活動の浸透で廃容器包装やCO2発生量が年間200万トン以上削減できるようになる」と見込んでおり、2010年8月に中間発表する。

参加するダイエーの野口敏光総務・法務本部長は「弊社は昨年に続き協力するが、チェーンストアは様々な客層が来店するため、一様に容器包装を減量することはなかなか浸透しない面がある。昨年は3か月間、約780品目を対象に実施したが今回は年間を通じて参加する。また副店長が活動のリーダーである「減らそうマイスター」として参加する」と説明した。

また、イオンの上山静一・環境アドバイザリーボードメンバーは「大切なのはBtoCのみならずCtoBで、双方向で情報をやり取りすることに意義がある。今回は市民、行政、行政の連携が本物になるかどうかが最大のポイントではないかと思う。つくしが丘店の周辺地域は一般廃棄物の分別などのレベルが高いため、今回石川教授の提案に賛同した」と、ジャスコつくしが丘店を対象店舗に選んだ経緯を述べた。

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