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食品主要105社/23年の値上げ4425品目予定、22年は累計2万822品目

2022年12月01日 16:10 / 商品

帝国データバンクは12月1日、「食品主要105社」の価格改定動向調査結果を発表した。

<2022~23年の値上げ動向>
2022~23年の値上げ動向
※出典:帝国データバンクホームページ(以下同)

調査によると、上場する主要飲食料品メーカー105社における価格改定計画を調査した結果、2023年の値上げ品目数は11月末時点で累計4425品目となった。

このうち2023年1月で514品目、同2月が3269品目に達した。特に2月の値上げは前年の1420品目から2倍超となるほか、2022年以降で10月(6699品目)に次ぐ2番目の多さとなっている。

2023年中の値上げが判明した食品の値上げ率平均は17%。2022年通年に比べても3ポイント高い水準だった。急速に進行した円安水準も背景に、特に輸入食品・飲料で大幅な価格改定が行われたことが響いたとしている。

<主な食品分野の価格改定動向>
主な食品分野の価格改定動向

2023年の値上げで最も多い食品分野は加工食品の2128品目。冷凍食品類のほか、小麦製品や水産缶詰といった品目での値上げが目立つという。

特に冷凍食品は、今夏に続き3度目となる値上げとなる。菓子(252品目)も、原材料やエネルギーなど製造コストの増加を背景に、再値上げされている。

ドレッシング、ソースなど調味料(1065品目)は、主に食用油価格の高騰などが影響している。飲料は949品目で、輸入ウイスキーやワイン、焼酎など主に酒類の値上げが中心となった。特に輸入洋酒は円安にともなう輸入コストの上乗せ効果も重なり、大幅な価格引き上げを行う品目が目立つほか、国内製造品でも発売以来初の値上げとなる商品もみられたという。

2022年12月単月の値上げはドレッシングなど調味料、ゼリー類や砂糖などを中心に175品目が判明。2022年通年の値上げ品目累計は2万822品目、値上げ率平均は14%だった。

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