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福岡市・天神地区/パルコ、西鉄など5者連携で約2.2ヘクタール再開発

2022年12月01日 13:30 / 店舗

新天町商店街商業協同組合、新天町商店街公社、パルコ、西日本鉄道、三井住友銀行の5者は11月30日、(仮)天神二丁目南ブロック駅前東西街区プロジェクトを推進するため、「天神ビッグバンボーナス」の取得に向けて福岡市に計画概要書を提出したと発表した。将来構想のエリアは、東西街区区域面積の合計約2.2ヘクタール。

<天神ビックバンエリア>
天神ビックバンエリア

天神ビッグバンボーナスとは、天神の魅力向上に資する一定の要件を満たす、魅力あるデザイン性に優れたビルとして認定し、それに応じてインセンティブを付与する制度。これまで5者は、所有する建物の老朽化が進む中、天神の賑わいを創出する重要な拠点として、耐震性の向上等により、将来にわたり安心・安全で賑わいのあるまちづくりを実現していくため、「天神二丁目南ブロック駅前東西街区都市計画推進協議会」を設立し、2030年度の開業を目指し、プロジェクトを推進し、検討を行ってきた。

天神エリアの魅力的で質の高いまちづくりを目指すことで、福岡市が進める天神地区に新たな空間と雇用を創出する「天神ビッグバン」に大きく貢献できるものと考えており、今後、協議会として5者共働で具体的な検討を進めるという。

天神ビッグバンとは、規制緩和などを活用して民間ビルの建替えを促進することで、天神地区に新たな空間と雇用を創出するプロジェクト。国家戦略特区を活用した航空法高さ制限の特例承認を獲得した機を逃すことなく、様々な施策を組み合わせることで、耐震性が高く、感染症にも対応した先進的なビルへの建替えを促進し、より国際競争力が高く、安全安心で環境にも配慮した魅力的なまちづくりに取り組むもの。天神ビッグバン開始後の2015年2月~2022年5月末の天神ビッグバンエリア(天神交差点から半径約500m)の建築確認申請数は59棟となっている。2022年5月末時点で、竣工棟数は50棟となった。

<まちづくりのイメージ>
まちづくりのイメージ

プロジェクトでは、歩行者と自動車が交錯する交通環境を改善するとともに、駅前の滞留及び賑わい・憩い空間不足を解消するため、現状細分化されている街区の再編を行う。また、誰もが憩える空間としての広場や安心・安全な歩行者ネットワーク(地上の貫通通路や地下通路、上空通路等)、駐車場共用車路の東西接続等について、東西街区が共働して整備を行うことで、複数街区にまたがる、段階的および連鎖的なプロジェクトを目指す。

敷地が⼀体化し大街区化されることで、大規模な敷地を活かした施設の導入や老朽化している建物の更なる耐震性の向上に取り組み、賑わい・活気を感じながら安心・安全に買い物・通行ができる空間を整備するとともに、歴史を継承しつつ未来に向けた商店街・商業施設を低層部に形成し、天神の中心地としての立地ポテンシャルを活かした、新しい文化・芸術を感じられる複合施設を目指す。あわせて、感染症対応(換気・非接触・身体的距離の確保等)や環境負荷低減、まちに潤いを与える緑化、「Fukuoka Art Next」の推進等によるまちづくりへの貢献を目指す。

Fukuoka Art Nextとは、福岡市美術館や福岡アジア美術館のこれまでの取組みをさらに発展させ、彩りにあふれたまちを目指すプロジェクト。アートの力による都市の成長と生活の質の向上の好循環を創り出し、「人と環境と都市活力の調和がとれたアジアのリーダー都市」を目指す。

<歩行者ネットワーク>
歩行者ネットワーク

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