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セブンイレブン/健康食「サイクルミー」で若年層・女性客シェア拡大へ

2023年06月15日 18:59 / 商品

セブン‐イレブン・ジャパン、ドットミー、三井物産の3社は6月15日、渋谷スクランブルスクエア(東京都渋谷区)で、ウェルビーイングブランド「Cycle.me(サイクルミー)」の新商品12アイテムを発表した。同アイテムは20日から全国のセブン‐イレブンで順次発売する。

<セブンイレブン限定12アイテム登場>

サイクルミーは、毎日の生活リズムを整えることをコンセプトに、朝・昼・夜それぞれの時間帯に合わせて栄養を摂取できるウェルビーイング食品。セブン‐イレブンと約40年もの協業を続ける三井物産が、健康を意識する消費者が増えることを想定してドットミーを設立し、サイクルミーのブランド立ち上げにつながった。人体に備わっている「体内時計」に着目して生まれた商品で、たんぱく質や食物繊維などの栄養素は、摂取する上で効果的な時間が異なるという。

昨今、ライフスタイルの変化に伴い、食生活や健康について見直す人が増えている背景を受け、2022年2月からセブン‐イレブンでも販売開始し、現在約1000店舗で飲料などを取り扱っている。今回、新たに全国展開するにあたり、さらに幅広い顧客に提案すべく、セブン‐イレブンのオリジナルバージョンとして開発した12品を発売することとなった。同社は、機能性やデザインなど新たな付加価値を備えた食品であるサイクルミーの全国展開をきっかけに、若年層や女性客のシェア拡大を目指す。

<セブン‐イレブンの山口部長>

セブン‐イレブン・ジャパン執行役員 企画本部 ラボストア企画部 部長の山口圭介氏は「これまでセブン‐イレブンは、コンビニエンスと中食の2つの価値で一定の評価を得てきたが、時代の変化により顧客が求めている価値が変わってきた。近年では、女性の利用客が増えてはいるが、未だに男性客の方が多く、若年層のシェアが低下傾向にある。その中でもサイクルミーは、販売検証時に若年層や女性受けの良かった商材だ。これからの時代は『絶対的に美味しい、安全』といった既存の価値観だけでは通用しない。従来からの『近くて便利』は、今後も取り組みを続けていく一方、新たな価値観を持つ顧客にも今後セブン‐イレブンを利用してもらえるよう、サイクルミーの取り組みを通じて訴求していく」と説明する。

<ドットミーの知念社長>

ドットミーの代表取締役社長の知念孝祥ジョナサン氏は、「新アイテムを展開するセブン‐イレブンはコンビニという小売形態だからこそ、朝・昼・夜の時間帯別にニーズを満たせるサイクルミーを販売する上で、最適なパートナーだと確信している。今回のセブン‐イレブン・オリジナルシリーズは、ダイドードリンコ、春日井製菓といったさまざまなパートナーに参画いただき、自社単独では実現しえなかった商品を展開。各メーカーが強みを生かすことで、健康食としての機能はしっかり備え、かつ本当に美味しい商品を手に取ってもらいやすい価格帯で提供する」と述べた。

<グレーのパッケージが目印>

価格帯は税別138円~298円。グレーのパッケージが特徴で、食べるのにおすすめの時間帯が時計の模様としてデザインされている。ドットミーの知念社長は「訴求文言を必要最低限にして、普段使いできるデザインを採用した。健康食品と言えばパッケージに健康に関する訴求文句の記載が多く、人によっては人前で扱うことに抵抗感を覚える」と話す。今回から一部商品に使用している水溶性の食物繊維「ウェルビーファイバー」は、豆科の植物(グァー豆)由来の身体にやさしい素材からできているという。

時間帯別に摂取するのにおすすめの商品が異なる。同じ飲料でも、朝の場合は「ソーダ シトラスミックス」(138円)がおすすめ。カロリー・糖質・脂質すべてゼロのソーダで、飲みやすい仕上がりになっている。食物繊維が溶け込み、腸内環境をケア。1日分のビタミンCも摂取できる。午後にはジャスミンティーを飲むといったように、時間帯に合わせて健康的かつ美味しく健康食を続ける工夫がなされている。

<スナック類も用意>

夜用のおつまみスナックもラインアップ。アミノ酸の1種「Lテアニン」を含む。

<ポップアップショップ外観/サンプル>

今回の新商品発売を前に、渋谷スクランブルスクエアの3階にポップアップショップを展開する。期間は6月16日~18日まで。ここでは、新商品全12アイテムのサンプルを展示しているほか、一部試食も可能。持ち帰り用の配布もある。

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