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飲食料品メーカー163社/7月まで3万797品を値上げ、3割が調味料

2023年07月28日 15:30 / 商品

東京商工リサーチ(TSR)が7月28日発表した国内の主要飲食料品メーカー200社を対象にした価格改定調査によると、200社のうち、2023年1月以降の出荷・納品分の値上げ(見込みを含む)を公表したのは163社(構成比81.5%)、対象品目は3万797品だった。

<7月まで3万797品を値上げ>
7月まで3万797品を値上げ
※出典:東京商工リサーチホームページ(以下同)

6月調査では、値上げは2万9372品で、1カ月で1425品増えた。円安や再び上昇気配が続くエネルギー価格により、輸入食材を使用するメーカーは、コスト高に耐え切れず値上げ、内容量の削減を余儀なくされているという。

8月の値上げは、27社・938品で、5月(756品)以来3カ月ぶりに1000品を下回ったが、ベストセラー商品の「北海道あずきバー」「メロンボール」(井村屋)、「柿の種」(亀田製菓、内容量変更)、東京土産の定番「東京ばな奈(シリーズ)」(グレープストーン)など、人気商品の価格が見直される。アイスクリーム類や菓子は、9月もすでに複数のメーカーが値上げを表明している。

値上げが公表された3万797品の分類別は、最多は調味料(8654品、構成比28.1%)で、約3割を占めた。

次いで、加工食品(7824品、同25.4%)の値上げが多く、缶詰やインスタントラーメンなどの即席麺、パックごはんに加え、今春に値上げが相次いだハム・ソーセージ類の再値上げが9月以降予定されている。

<値上げの理由>
値上げの理由

値上げ対象の3万797品の理由別は、「原材料」高騰が2万8798品(構成比93.5%)でトップ。次いで、「資源・燃料」が2万5320品(同82.2%)、「物流」が2万346品(同66.0%)、資材・包材が1万9188品(同62.3%)と続いている。

※同調査は、国内の主な飲食料品メーカー200社を対象に、2023年1月1日以降出荷・納品分で値上げを表明した商品を開示資料などを基に集計した。本調査の実施は2023年6月に続き7回目。1回の値上げで複数商品の値上げが行われる場合の値上げ幅は、平均値を集計した。値上げ、価格改定は、2023年7月26日公表分まで含まれる。

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