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食品主要195社/4月の食品値上げは2806品目、円安・人件費増が影響

2024年03月29日 13:37 / 商品

帝国データバンクが3月29日に発表した食品主要195社の価格改定動向調査によると、4月の食品値上げは2806品目となることがわかった。

<4月の食品値上げ2806品目>
4月の食品値上げ2806品目

前年同月の5404品目に比べ、2598品目・48.1%減と、2024年以降の減少局面で初めて減少率が50%を下回った。

単月で2000品目を超える値上げが常態化していた前年半ばまでに比べると少ないものの、2024年7月までの推移では年内で最も多い水準となった。

2024年の値上げでは、前年に比べて人件費や物流費の増加、円安水準の長期化などの要因が拡大した。2024年(1~7月)に予定される値上げ品目のうち、「円安」(29.4%)と「人件費」(24.4%)は2023年同期を大幅に上回っている。

中でも「人件費」では、最低賃金の上昇以外にベースアップなど賃上げ由来の要因も出始めた点が特徴となる。

「原材料高」(89.1%)由来の値上げは、輸入小麦粉の価格引き上げといった要因を受けた2023年同期を下回る水準だった。一方、2024年3月以降はオリーブ油やゴマ、ノリ、カカオ豆など、猛暑や干ばつなど天候不順を要因とした不作により販売価格を引き上げた食品や飲料が相次いでいるという。

<「原材料高」値上げ再燃>
 「原材料高」値上げ再燃

品目別では、ハム・ソーセージなど畜肉製品や冷凍食品など「加工食品」が2077品目を占め、全食品分野で最も多かった。

「調味料」(369品目)は2カ月ぶりに100品目を超え、だし製品を中心にトマトケチャップ、唐辛子など香辛料製品が目立った。「酒類・飲料」(287品目)では、ウイスキーなどの洋酒、トマトジュース、即席コーヒーなどが値上げされる。

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