公取委/一蘭が申請した確約計画を認定、再販売価格拘束の疑い
2022年05月19日 15:00 / 行政
- 関連キーワード
- 公正取引委員会
公正取引委員会は5月19日、一蘭から申請があった確約計画を認定したと発表した。
同社は、即席めんなど商品の購入を希望する小売業者や卸売業者に対し、一蘭の希望小売価格から割引した価格による販売を行わないよう遅くとも2018年1月以降、要請していた。
一蘭の即席めんなどを取り扱う小売業者の中には、要請に同意したために、商品の在庫処分を目的とした、一蘭の希望小売価格から割引した価格による販売を行わなかった者がいた。
公正取引委員会は、一蘭に対し、独占禁止法の規定に基づき審査を行ってきたところ、同社のこの行為が独占禁止法第19条(同法第2条第9項第4号、再販売価格の拘束)の規定に違反する疑いを認め、2022年4月1日同法第48条の2の規定に基づき、同社に対し確約手続きに係る通知を行った。
これに対し、一蘭は希望小売価格から割引した価格による販売を行わないよう要請することを取りやめ、この措置をとったことを取引先卸売業者、小売業者に通知するとともに、一般消費者に周知し、一蘭の従業員にも周知徹底することなどを盛り込んだ確約計画を提出。公正取引委員会は、確約計画が独占禁止法に規定する認定要件のいずれにも適合すると認め、同計画を認定した。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。