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紀ノ国屋/デジタルサイネージへの情報配信サービスを導入

2017年08月21日 11:30 / IT・システム

アイティフォーは8月21日、紀ノ国屋がデジタルサイネージ「アロービジョン」を導入したと発表した。

<デイリーテーブルキノクニヤ西荻窪駅店>
デイリーテーブルキノクニヤ西荻窪駅店

JR西荻窪駅改札前に6月オープンした「デイリーテーブルキノクニヤ西荻窪駅店」が、量販店向けデジタルサイネージ配信サービス「アロービジョン」を開店時から導入したもの。

大型モニター2台を店頭に設置し、おすすめのパン、弁当、寿司、コーヒースタンド、野菜、酒などを紹介する動画配信をしている。

アイティーフォーによると、「すでに導入済みの店舗BGMアローサウンズによる店内CM放送との相乗効果もあり、オープン後、パン、惣菜、食料品の売上目標を達成した」という。

西荻窪駅店において、デジタルサイネージが高い販促効果を達成していることから、同社では8月30日に東京駅の地下の新たな商業空間・グランスタ丸の内に新規オープンする「キノクニヤアントレ」においてもアロービジョンを導入する。

アロービジョンは、月々の利用料(モニターなどの機材は別売り)が、1店あたり税抜4500円(500円のサポート料を含む。モニター10台まで接続可能)の固定料金に設定されていることが特長。

少ない台数から初めて、必要に応じて利用料金そのままで台数を増やしていくことができる。

紀ノ国屋では、約5分間の動画を2台の大型モニターで繰り返し放映している。

2台のモニターはネットワークに接続されており、モニター電源の自動オンオフや配信内容の変更などをすべて本部から一括コントロールできるため、日々の運用コストを大幅に削減している。

ネットワークには、既存のPOSネットワークを流用するため、通信費は不要となっている。

動画配信はストリーミング方式ではなく、夜間にSTB(セットトップボックス)へ動画ファイルを転送する方式のため、POSネットワークに負荷をかけない。

これまで店舗規模の拡大が当たり前だったスーパーマーケットは、地域密着型の小規模かつ多店舗展開というビジネスモデルの大きな変革に直面している。

そのためには各店舗において地域の特性などを踏まえたきめ細やかな販促施策を実施し、その効果を最大化することが求められている。

このような背景を元に生まれたのが「アロービジョン」で、デジタルサイネージの導入と運用コストを大幅に削減することで導入のハードルを下げ、店舗の販促効果向上を目指す。

アイティーフォーは、スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンター、百貨店、専門店などへ「アロービジョン」の拡販を行うという。

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