アリオ亀有/新業態「タカラトミープラネット」年間でファミリー層10万人集客目指す

2024年11月20日 17:28 / 店舗レポート

イトーヨーカ堂、タカラトミー、リトプラは11月22日、東京都葛飾区のショッピングモール「イトーヨーカドーアリオ亀有」3階に、新業態のトイ&プレイパーク「タカラトミープラネット」をオープンする。20日、メディア向け内覧会を開催した。

<タカラトミーのおもちゃとデジタルが融合>

同日オープンする体感型おもちゃ売場「TOYLO PARK(トイロパーク)」内に出店。このトイロパークとは、イトーヨーカ堂が2021年から展開している、おもちゃ・子供用品のコンセプトフロアを指す。これまで「大和鶴間店」(神奈川県大和市)、「グランツリー武蔵小杉店」(同川崎市)、「ららぽーと横浜店」(同横浜市)に導入しており、アリオ亀有店は4店舗目となる。

おもちゃ売場と屋内遊戯施設を併設し、買物するだけではなく、いつでも遊べる場を提供することで若いファミリー層の集客を狙う。トイロパークを導入した既存3店舗では、おもちゃ売場の売上が1.4~1.8倍に伸長した実績を持つ。今回は、客層が合致するタカラトミーとの初協業になる。目標として、売場の売上は1.4倍増、「タカラトミープラネット」の入場者数は年間10万人を目指す。

<山幡マネジャー>

トイロパークについて、イトーヨーカ堂の山幡耕司 スクール&ホビー部 総括マネジャーは「顧客の来店動機を買物から遊びに変えていることが特徴だ。競合は同業他社ではなく公園。週末にファミリーで賑わう公園から、どうやって顧客を集めるかを考えた。より楽しい売場を作るために、体験型おもちゃ売場とリトルプラネットを合わせて展開してきた。

今回は、おもちゃで遊ぶ子供たちとリトルプラネットをもう少し連動できないかと思い、タカラトミー様との協業が最適だと考えた。同社にはデジタルを駆使して遊びやすいコンテンツが多く、本社も亀有にあることから地域の活性化も見込める。タカラトミー様がOKを出してくれたことと、リトプラ様の開発技術の高さのおかげで、小さなお子様の支持が得られる空間づくりができた」と説明した。

<竹内本部長>

新業態について、タカラトミーの竹内俊介 ブランドビジネス本部長は「2021年4月にオープンしたトイロパークを拝見した時、残念ながらタカラトミーのブランドが1つもなかったことをバイヤーさんに愚痴らせて頂いたことがきっかけだった。その後、2023年に山幡さんからタカラトミーのブランドで丸ごと新業態をやるお話を頂いた。

当社は今年100周年を迎え、この折に発表しているおもちゃを集めている。アリオ亀有店は、日本全国のおもちゃ業界でも大事な位置づけの店。個人的にも思い入れのある店舗で、このような空間を立ち上げることができるのは感無量だし、即決・即断させて頂いた。タカラトミーのファンの皆様、これからファンになって頂く皆様にどんどん来ていただいて、遊んで体験してほしい」と述べた。

<リストバンド「シャリング」を使用>

※ゲストのコンビ芸人「ロッチ」

入場には、ひと家族ごとに会員登録(年会費税込600円、翌年以降300円)が必要。初回来場時に受付でキッズリストバンド「シャリング」が渡される。専用通貨「リプラ」を貯めてアトラクションで使えるアイテムを入手したり、遊んだ記録をスマホに記録できるというもの。

「リトルプラネット」のシャリングを既に持っている人は、共通で利用できる。家に帰ってからも、パークで描いたお絵かきやアトラクションの得点記録がスマホで見られるという。

<鈴木CCO>

新店の内容についてリトプラの鈴木匠太 取締役CCOは「『その遊びが夢中を作ると』いうコンセプトでいろいろと作った。トミカ、プラレール、ベイブレードなど、おもちゃとして楽しい部分に、我々のテクノロジーを使って新しさを表現できたらと思う。遊びはそのままに、普通のおもちゃでは体験できない仕掛けを入れた。大人にも子供の時みたいに、夢中になって頂けたら幸いだ」と話す。

<無限∞黒ひげ危機一発>

まず入口付近には、パーティ-ゲームの定番「黒ひげ危機一発」がデジタル立体映像になって登場。「無限∞黒ひげ危機一発」は、無限に現れる「樽」に剣を刺して黒ひげを助けるゲームとなる。スコア制で順位を競うもので、最大3人までプレイ可能。運次第で黒ひげが「一発」で脱出することもある。

<プラレールファンタジーワールド>

「プラレールファンタジーワールド」では、自由にレールをつなげて鉄道車両を走らせるプラレールの魅力はそのままに、最新デジタル技術によって世界観や遊びがパワーアップ。車両がレールを通った後、床に波紋やエフェクトが広がるようにした。広大な海や流星群が広がる宇宙などをプラレールと一緒に旅する非現実的な体験を提供する。

<トミカ デザインレーシング>

「トミカ デザインレーシング」では、自分のぬりえでデザインした世界に1台だけのトミカで、白熱のカーレースに参戦できる。車体の色によってスピードや性能が変わるという。

<ベイブレードXRスタジアム>

「ベイブレードXRスタジアム」では、現代版ベーゴマ「ベイブレード」の最新シリーズ「BEYBLADE X(ベイブレードエックス)」の対戦用スタジアムに最新テクノロジーが融合。ベイブレードの軌跡を光で彩る次世代のベイバトルが体験できる。

<リカちゃん おえかきデザインコレクション>

リカちゃんの衣装をぬりえでデザインして、ファッションショーで観客を魅了できる「リカちゃん おえかきデザインコレクション」も登場。描いたデザインや色によって、リカちゃんや会場に変化が起きるという。

<リカちゃんのフォトスポット>

<冒険!アニアキングダム>

「冒険大陸 アニアキングダム」は、動物や恐竜など、あらゆる生き物が暮らす世界が舞台となる。プロジェクションマッピングを駆使して遊べる次世代ボールプールで、全身を使って楽しめる体感系アトラクションだ。

<滑り台も設置>

ボールプール内には、滑り台も設置した。

<トミカ&アニア サンドアドベンチャー>

砂の形状に合わせて、まるで本物の大地のように山や海が出現する未来の砂場「トミカ&アニア サンドアドベンチャー」も導入。衛生面を心配することなく砂の感触を楽しめるほか、専用のアイテムを使って、宝探しや生き物の観察ができる。

<ミッションリストと砂場の遊具置き場>

トイロパーク全体では、「タカラトミープラネット」のほか、大人向けに充実したガチャ売場の複合ゾーン「ガチャワールド」や、ヨーカドー初の「任天堂特設コーナー」なども導入する。子供のみならず、ファミリー層全体での集客を見込む。

また、今後の「タカラトミープラネット」の展開について山幡マネジャーは「アリオにはまだ出店余地があるが、アリオだけでは限界がある。契約上、イトーヨーカ堂の独占ではない。出来が良いため、全国に拡大してもらいたい」と語った。

■タカラトミープラネット イトーヨーカドーアリオ亀有
オープン:2024年11月22日
営業時間:10時~21時
所在地:東京都葛飾区亀有3-49-3 アリオ亀有3階
面積:約330.58m2(約100坪)
料金:子供(2~17歳)平日30分800円~、1日フリーパス2500円、休日30分1000円~、1日フリーパス3200円
おとな(18歳以上)平日800円、休日1000円(延長料金なし)
公式サイト:https://litpla.com/takaratomyplanet/

取材・執筆 古川勝平

■イトーヨーカ堂の関連記事
インタビュー/イトーヨーカドーのリテールメディア戦略、もっと「楽しいヨーカドー」へ(前編)

アリオ亀有/体験型アトラクション「タカラトミープラネット」11/22オープン

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

株式会社イトーヨーカ堂に関する最新ニュース

一覧

店舗レポート 最新記事

一覧

新店舗オープンに関する最新ニュース

一覧

商業施設に関する最新ニュース

一覧

東京都に関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧