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大丸松坂屋百貨店/百貨店業界初「オリジナル3Dアバター」販売

2023年10月06日 14:20 / IT・システム

大丸松坂屋百貨店は10月6日、百貨店業界初となるオリジナル3Dアバターを販売すると発表した。

今回、VTuber/3Dモデラーのもちひよこ氏をはじめとする、未知の可能性に挑戦する14名のクリエイターを起用し、VRChat対応のオリジナルアバターを5体制作した。アバターは、10月17日18時から「BOOTH」で販売する。販売に先駆け10月9日21時からVRChat内の特設ワールドで試着会を開催する。

<オリジナル3Dアバター>

VRChatとは、VRChat Inc.によって運営が行われているソーシャルVRプラットフォーム。BOOTHは、ピクシブが運営するpixivと連携した、創作物の総合マーケット。

今回の取り組みでは、「メタバースで活躍するクリエイターを企業として支援し、成長するモデルを構築したい」「メタバースの生活者の暮らしを彩り豊かなものにしたい」という2つの想いから、アバター制作に乗り出した。メタバース領域において、クリエイターとの共創作品の提供を通じて、活躍を支援するとともにメタバース生活者が彩りにあふれる豊かなメタバースライフを送れるよう魅力的な体験を提供する。

アバターファッションの知見を持つ「V」を制作進行に迎え、デザインセンスやモデリング技術に優れた14名のイラストレーター・モデラーのコラボレーションによって、「正装」をコンセプトにして作り上げた5体のアバターは、いずれも高い完成度となっている。アバター販売価格は、30,000~36,000円(税込)。

大丸松坂屋百貨店が初めてメタバース領域に足を踏み入れたのは2020年となる。HIKKYが開催する世界最大規模のVRイベント「バーチャルマーケット」に仮想店舗「バーチャル大丸・松坂屋」をスタートし、以後5回出展した。

出展を通して、商品や食品3Dモデルの販売、そしてスタッフアバターによるメタバース接客など、新たなサービスや取り組みを実施し、多くの人々へVR空間における体験価値を提供してきた。その結果「バーチャル大丸・松坂屋」への来場者同士による食品の3Dモデルを使った「V呑み」が活発に実施され、「食品の3Dモデルが精巧」というようなメタバースユーザーからのリアルな評価を得てきた。

大丸松坂屋百貨店では中期経営戦略において、重点戦略のひとつに「リアル×デジタル戦略」を掲げ、リアルとデジタルを融合させた新たな体験価値の創出に取り組んでいる。コロナ禍を経て、デジタルの急速な進展とデジタルを介したコミュニケーションの需要が拡大しており、メタバース市場は国内・海外ともに今後大きな成長を見せると考えられている。加速するメタバースの世界において、新しい体験価値やビジネス機会の創出を図るという。

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