ブルーボトルコーヒー/三軒茶屋に診療所をリノベーションした新店舗
2017年10月26日 15:30 / 店舗レポート
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ブルーボトルコーヒージャパンは10月27日、三軒茶屋に日本7店舗目となる「ブルーボトルコーヒー 三軒茶屋カフェ」をオープンする。
新店舗は、昭和レトロな風情の漂う三軒茶屋栄通り商店街から1歩入った、築50年の診療所をリノベーションした。3代に渡り三軒茶屋に住むオーナーの「祖父母の営んでいた思い出の詰まった診療所に新しい価値を加え、コミュニティをつなぐ場所にしたい」という思いに共感し、出店した。
地名にもある「茶屋」がキーワードになっており、地域住民の休憩所にもなるカフェを目指している。
元の躯体を生かし、壁のむき出しにしたコンクリートを基調にしながらも、モダンで清潔な白の素材を組み合わせることで、スタイリッシュな内装に仕上げた。今までの店舗に比べ、天井が低く、落ち着いた雰囲気になっている。これまでの店舗と同様、空間デザインはスキーマ建築計画の長坂常氏が担当している。
カフェ内の席は33席設け、奥に広がるテラス席では一軒家の庭のようなガーデンをしつらえ、四季の変化を楽しむことができる。
清澄白河ロースタリー&カフェで焙煎したコーヒー豆を使用し、注文を受けてから一杯ずつていねいに淹れたドリップコーヒーや、毎日キッチンが焼き上げるペストリーなどを用意している。新店舗の開店に合わせ、グリルドサンドイッチ(ベジタブル、税抜650円)を先行販売。27日から3日間は、レーズンバターサンドクッキーを限定発売する。
新店舗オープンに合わせ来日した創業者のジェームス・フリーマン氏は、今後の店舗展開について「ネスレとの提携により、人材面、店舗物件の調達、資金調達といった今までの成長のボトルネックについて、解消されると考えている。今後についても、スピードや戦略ではなく共感できる街に、ていねいにカフェを作っていきたい」との考えを明らかにした。
店舗デザインについては、「コンクリートの感じや庭を見てインスパイアされた。長坂さんとは日本では7店舗目、LAのカフェもデザインしてもらったので8店舗目のコラボとなり、意思の疎通もスムーズになっている。今回、以前私がミュージシャンとしてエリオット・カーターと作った曲を聴いてもらい、デザインの参考にしてもらった」と話した。
また、11月1日に同氏の著作『ブルーボトルコーヒーのフィロソフィー』(ワニブックス刊、3600円)が発売される。
ブランドの創業ストーリー、風味豊かなコーヒーの淹れ方、同氏のパートナーのケイトリン・フリーマンさんが開発した30以上のこだわりのレシピが紹介されている。
価格はすべて税抜。
今後、ブルーボトルコーヒーは日本では2018年春に京都、米国は2017年内にマイアミとボストンでの出店を予定している。
■概要
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-33-18
営業時間:8~19時
店舗面積:93.33m2
席数:33席、テラスエリア
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