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東急ストア/二子玉川に初の「駅ナカ店舗」デリカ・グロサリー特化

2019年11月27日 17:00 / 店舗レポート

東急ストアは11月27日、東急田園都市線・大井町線二子玉川駅改札内に新業態「東急ストア フードステーション ミニ二子玉川駅構内店」をオープンした。

<東急ストア フードステーション ミニ二子玉川駅構内店>
二子玉川駅構内店

同社初の駅ナカ業態で、従来型のスーパーと違い、生鮮食品は扱わず、デリカ、酒、ドリンク、菓子、パンなど即食商品を中心にラインアップ。駅利用者、特に女性客の朝食、ランチ、家飲み需要対応を強化した。年商は2.6億円を見込む。

営業本部長の大堀左千夫専務は、「既存の東急ストア、プレッセに加え、出店の幅を広げる駅ナカ業態を開発した。二子玉川駅は1日当たり乗降客数16万5000人、女性比率が平日53%、土日57%と高い。楽天などのオフィスもあり、年齢層では20~30代が多くなっている。女性をメインターゲットにし、コンビニや近隣店舗にない話題性、利便性のあるグロサリー、デリカを中心にした店となっている。この店を磨き上げ、他の駅への出店も検討していく」と説明した。

店内は、グロサリー70%、デリカ30%で構成。コンビニにはない商品、輸入、地場、少量、健康、使い切りをコンセプトに品揃えした。通勤、通学、買物の行き帰りなど通り道でありながら、ここでしか買えない特別感、わざわざ他へ行かなくても買える便利さを意識した。

■SNS映えするデリカがそろう

<健康を意識した品ぞろえ>
健康を意識した品ぞろえ

駅ナカ立地の制約から、店内調理はせず、弁当・惣菜はアウトパックもしくは、近隣のセンターからの納品で対応する。

<カバンに入るトレーの形>
カバンに入るトレーの形

デリカは、カバンに入るトレーの形、食べきり、カラフルな見た目の弁当、惣菜、サンドイッチ、ベーグルサンドがそろう。女性客好みの雑穀米を使用したものや、野菜が多く健康的でありながら、SNS映えも意識した。

<SNS映えサンドイッチ>
SNS映えサンドイッチ

オーガニックハウスが手掛けた食にこだわる女性向けの商品も開発した。

<オーガニックハウスの女性向け商品>
オーガニックハウス

朝は、朝食、ランチ向けの弁当などの購入を意識。夕刻以降は、夕食向けの温惣菜を近隣のセンターから10種類ほど供給する。

■グロサリーは菓子、パン、デザート充実

グロサリーの50%は菓子で構成。ここでしか買えない東急限定商品、「掘出し商品」「地場商品」でコーナーを活性化する。

<ヌクムクのパン>
ヌクムクのパン

パンは地元の人気店「nukumuku(ヌクムク)」以外にも、「木村屋総本店」、「あこべる」などが購入できる。

<世田谷お勧め洋菓子>
世田谷お勧め洋菓子

尾山台「パティスリー・クレヨン」のパンナコッタ、「ティンラ成城」のプリン、「菓心たちばな」のフレッシュパンセなど地元世田谷お勧めの和洋菓子もそろえた。

<各地のキットカット>
各地のキットカット

各地のキットカットを備え、コーナー化。菓子のパッケージ柄のエコバック、パッケージがカラフルな「ル・ショコラ・ド・フランセ」のチョコレートなどの輸入菓子も強化した。

<チョコレートなどの輸入菓子も強化>
チョコレートなどの輸入菓子も強化

家飲み需要に応え、ワイン、クラフトビールの品ぞろえも充実している。

<ワインの品ぞろえも充実>
ワインの品ぞろえも充実

日用品も、女性に人気のプチプラコスメ、マスクなどを用意した。

<日用品も女性向け強化>
日用品も女性向け強化

クレジットカード、交通系マネー、QRコード決済はアリペイ、メルペイなど7種類に対応。レジは3台のうち、2台は完全キャッシュレス決済とし、スピーディな会計を強化している。

<2台は完全キャッシュレス決済>
2台は完全キャッシュレス決済

二子玉川には楽天の本社があり、約1万人が働いていることから楽天ポイントカードの取り扱いを開始した。

流動客が多いことからチラシより、割引クーポン配信などSNS販促を拡充。女性に支持されているLINE、インスタグラムを活用する。

■東急ストア フードステーション ミニ二子玉川駅構内店
所在地:東京都世田谷区玉川2-22-13
TEL:03-5491-7866
売場面積:162m2
営業時間:7時~22時
年商予定:2.6億円
従業員数:14人(社員1人、パートナー社員・アルバイト13人)

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