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日本橋兜町/再活性図るホテル、ビアホールのマイクロ複合施設「K5」

2020年01月27日 17:30 / 店舗レポート

FERMENTは2月1日、日本橋兜町にホテル、ビアホール、レストラン、バー、カフェを組み合わせたマイクロ複合施設「K5」をオープンする。1月27日マスコミ向け内覧会を開催した。

<マイクロ複合施設「K5」>
マイクロ複合施設「K5」

FERMENTは、蔵前のホステル「nui」などを運営するバックパッカーズ ジャパン、青山ファーマーズマーケットなどを手掛けるメディアサーフコミュニケーションズ、ホテル企画・開発・運営会社InSituが立ち上げた施設の運営会社。1923年竣工の旧第一銀行別館をリノベーション、キュレーションし、日本橋兜町の再活性の先駆けを目指す。

<旧第一銀行をリノベーション>
「K5」は旧第一銀行をリノベーションした

「K5」がオープンすることで、ネット証券への移行で、賑わいが減った兜町に感度の高い人々が自然と集まるようになり、まわりに多様な施設が出来始め、街全体が色づいて活気づいていくというビジョンを掲げて推進してきたプロジェクト「REVITALIZE THE CITY」の一環となるもの。

建築・空間デザインを、スウェーデン・ストックホルムを拠点に活躍する建築家パートナーシップ「CLAESSON KOIVISTO RUNE(以下:CKR)」が監修。築97年の歴史的建造物の重厚感、北欧、和のテイストを絶妙なバランスでブレンドした。外観、躯体、床のタイルに至るまで従来の素材を生かし、CKRの感性で解釈した日本らしさ「あいまい」をキーワードに様々な空間を仕上げている。

<テナントの間が「あいまい」な空間>
テナントの間が「あいまい」な空間

地下1階~地上階は飲食コンテンツ、地上2階~4階はデザイン性の高いブティックホテル「HOTEL K5」が入居。「動」の場(地下1階、地上1階)と「静」のホテルの対比を体感できる作りになっている。

FERMENTの松井明洋共同代表は、「シンプル、正直、クオリティが高いテナントがそろった。小さい志を同じくするテナントを丁寧にキュレーションした。単なるブティックホテルではなく、誰も見たことがない新しいものにチャレンジする人々が集まり、社会に新しい価値を提供していく」と意気込む。

<「ブルックリン・ブルワリー」旗艦店「B」>
「ブルックリン・ブルワリー」の世界初旗艦店

地下1階は、キリンビールが、米国クラフトビールのパイオニア「ブルックリン・ブルワリー」の世界初旗艦店「B(ビー)」(120席)をオープン。個性豊かなクラフトビール、ビアカクテル、タコス、イベントを用意している。

<Caveman>
Cave

大正時代に建てられた天井高の高い(4.5~5m)建物のよさを生かした開放感、1階のレストラン「Caveman」、ワインバー、コーヒーショップ「Switch Coffee」までを途切れさせず、自然と視線が流れるあいまいな空間が心地よさを誘う。

レストラン「Caveman」は、日本、フランス、デンマークなど多様な文化によって創発された東京・目黒の人気レストラン「Kabi」の新しいレストラン(42~45席)。ワインバーともに、豊かな時間を提供する。

「Switch Coffee」は、目黒、代々木八幡に店舗を構える人気コーヒーショップの3店舗目。エスプレッソ、カフェラテ、シングルオリジンの丁寧なドリップコーヒーが楽しめる。

<青淵>
青淵

また、バー「青淵(アオ)」は、田中開と野村空人の両氏がプロデュースするライブラリーバー。アジアのお茶、漢方をベースにしたカクテル(1杯1600円から)を提供する。日中はティーサロン(お茶は700~800円)としても営業する。

<藍染など取り入れたラグジュアリーな空間>
ホテルは全20室

「HOTEL K5」は、全20部屋からなる。上質で独自性のある小規模ラグジュアリーホテルの世界的なネットワーク「Design Hotels」に加盟。宿泊料金は1泊1室約2万円~15万円と設定した。

<障子をイメージしたすりガラスの窓が付いた廊下>
障子をイメージしたすりガラスの窓が付いた廊下

CKRのオーラ・ルネ氏は「建物全体は、人、モノ、情報の流れがあいまいな大きな空間がゆるやかに区切られている。ハードなコンクリートとソフトな木材、植物を対比させ、藍染など日本の伝統的な工芸品を部屋の所々に生かした。ホテルの裏側に首都高速が走っているため、客室に面しないよう配慮し、障子をイメージしたすりガラスの窓が付いた廊下を配置した」と説明している。

<書籍、レコードプレイヤーなど配置>
書籍、レコードプレイヤーなど配置

部屋には厳選した書籍、レコードプレイヤーなどを置き、外部と遮断された「静」の空間を楽しめる。

<植栽演出集団「Yard Works」が手掛けた植物>
植栽演出集団「Yard Works」が手掛けた

「K5」に配置された植物120~150個は、植栽演出集団「Yard Works」が手掛けた。

<北欧、和のテイストをブレンド>
北欧、和のテイストをブレンド

■K5(ケーファイブ)
開業日:2月1日グランドオープン
住所:東京都中央区日本橋兜町3-5
総面積:約2000m2
https://k5-tokyo.com/
メール:info@k5-tokyo.com

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