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ラオックス/吉祥寺に新業態のアジア食品専門店「亜州太陽市場」出店

2021年11月25日 17:00 / 店舗レポート

ラオックスは11月25日、東京・吉祥寺に新業態となるアジア食品専門店「亜州太陽市場(あしゅうたいよういちば)」をオープンした。

<亜州太陽市場>
亜州太陽市場

亜州太陽市場は、中国・台湾・韓国・ベトナム・タイを中心とするアジア地域の本場、本物の味を日本の食卓に届ける専門店。アジアの明るく開放的な「Sunshine Market」をコンセプトにした店内は、白を基調に清潔感のある空間を演出、現地のマーケットの熱気や活気が感じられる異国情緒あふれるオリエンタルな装飾を随所に施した。

<店内>
店内

店内には、1400アイテム以上のアジアの食品、食材、飲料などを日本最大級の品ぞろえで展開する。インスタント麵をはじめとする麺類約200種類、現地の味の再現に不可欠な調味料約240種類、バラエティに富んだ菓子約140種類、お茶やジュースなどのソフトドリンク約100種類、ビールやチャミスル、マッコリなどのアルコール約80種類、主食系から惣菜系、スイーツ系などの冷凍食品約100種類、カレー火鍋などのレトルト食品約180種類など、おなじみの定番商品や人気商品のほか、日本では珍しいレア商品まで多彩なラインナップで展開する。

<飯田社長CEO>
飯田社長CEO

3月26日にラオックス代表取締役社長CEOに就任した飯田健作氏は、「ラオックスは、インバウンド需要を取り込み成長してきたが、コロナ禍によってインバウンド市場が消滅してしまった。一方で、ラオックスには多国籍で多様な人材がいる強みがある。いろいろリサーチした結果、日本国内ではアジア食材へのニーズは高いが、それに対応する店舗がない。そこで、アジア食品専門店として、亜州太陽市場を開発した。当社の従業員が出身国で評判の商品などを集めたことで、他社にない深い品ぞろえができた」と出店の経緯を説明した。

<麺類売場>
麺類売場

幅広い年齢層でアジア食材へのニーズがあるため、特に年齢によるターゲット層の設定はしていない。ただし、本格的なアジア料理を家庭でも作ってもらうための店舗であるため、繁華街であっても住宅地を後背地に持つ商圏を選んだ。カップラーメンのように、単身者でも楽しめる商材もあるが、家庭で料理を作るための調味料や素材を打ち出したのが特徴だという。

<調味料売場>
調味料売場

国内にも、韓国食材専門店、中華食材専門店など、アジア食品の専門店は存在しているが、国を横断した専門店は少ないことに着目した。日本人が観光で訪れる海外の国で、年間1000万人以上が渡航する国・地域を目安にピックアップし、ハワイを除く、中国・台湾・韓国・ベトナム・タイを選定した。海外旅行で人気のあるアジア各国の商品をワンストップショッピングで購入できるのも、大きな特徴となっている。

<スーパーで馴染みのある調味料も展開>

商品は、一部、日本向けにアレンジされたものがあるが、基本的には、現地の味をそのまま味わえる商品をそろえた。一方で、まったく馴染みのない食材だけでは、アジア食材に知識のある人しか取り込めないため、スーパーマーケットでも販売するような商品も一部で取り入れた。見かけたことのある商品も品ぞろえすることで、入店客の間口を広げたいという。

<手書きPOPで商品を解説>
手書きPOPで商品を解説

味わいや調理方法が分からない商品も多いため、商品には、スタッフによる手書きPOPを付けた。可能な限り、現地出身のスタッフが手書きPOPを書くことで、現地での使い方や評判も情報発信している。

<菓子売場>
菓子売場

購入頻度が高く、比較的買いやすいお菓子や清涼飲料は、店舗の奥に配置。初めて来店したお客が、店の奥までゆっくりと商品を眺めるきっかけづくりをする。ソフトドリンクや缶チューハイ、ビールなどはリーチインクーラーで販売し、吉祥寺の街歩きをしながら、商品を楽しみたいニーズに対応した。

<ソフトドリンク、缶チューハイなど>
ソフトドリンク、缶チューハイなど

巣ごもり需要でニーズが高まっている冷凍食品も豊富に展開。中華春巻、小籠包、肉団子、水餃子、餃子、ユッケジャン、チャプチェなど食事系商品のほか、カスタードまん、カステラなどのスイーツも冷凍食品でそろえた。スイートバジル、ホーリーバジル、レモングラスといったハーブ系商材も冷凍食品でそろえ、家庭で本格的なアジア料理が楽しめる素材を打ち出した。

<冷凍食品売場>
冷凍食品売場

レトルト食品売場では、日本向けにアレンジされた食べやすい商品のほか、現地でも珍しい商品もそろえた。インドでは、カレーはスパイスの調合からはじめて調理するため、レトルトカレーは少ないが、インドのレトルトカレーもそろえた。また、水があれば加熱することなく、火鍋が楽しめる簡便商品もそろえ、気軽にアジア食材を楽しみたいニーズにも対応する。

<レトルト食品売場>
レトルト食品売場

また、亜州太陽市場の出店にあたり、7月1日に京都市の商業施設「河原町OPA」6階に開業した「ラオックス河原町OPA店」で、テストマーケティングを実施。購買客層や売れ筋商品の選定などを行ったという。

<金達莱の惣菜>
金達莱の惣菜

さらに、新大久保の韓国料理 ・延辺家庭 料理店「金達莱 (きんたつらい)」の人気メニューを惣菜や弁当として、限定商品として販売する。そのほか、チャイニーズバーガーや点心、スイーツなど、本場アジアンフードのテイクアウト商品を用意し、吉祥寺での食べ歩きも楽しめる。

<福袋>
福袋

「亜州太陽市場」の開店を記念して、11月25日~28日の期間中、オープニングイベント・セールを実施する。アジア気分を楽しめる中国、韓国、台湾、東南アジアなど地域別の食材を集めたお得な福袋の販売や金達莱の人気メニューの試食会に加え、特価商品も豊富に用意する。詳細は、公式インスタグラムなどで、順次、紹介する。

<ジャスミンライスやタイの白米も販売>
ジャスミンライスやタイの白米も販売

オープン同日には、「亜州太陽市場」のオンラインストアもスタートした。オンライン上でも「亜州太陽市場」の世界観を表現し、本場・本物のアジアの味をお客の食卓に届ける。今後、実店舗とオンラインストアの連携を加速させ、お客がどちらの店舗を利用してもスムーズに買い物ができるシームレスなショッピング体験の提供を目指す。また、公式アプリも新たに用意し、新商品やキャンペーン、お得なクーポンなどさまざまな情報を発信する。

<レジはコード決済、電子マネー、クレジットにも対応>
レジはコード決済、電子マネー、クレジットにも対応

飯田社長CEOは、「当社は事業再構築中だが、クロスボーダーデジタルリテーラーを目指している。DX戦略を進める新会社ラオックスデジタルを設立したほか、グループ会社のシャディの物流子会社をラオックス・ロジスティクスとして再編した。ECを支えるシステムや物流も整備した上で、亜州太陽市場の出店に合わせて、オンラインストアも一新した。実店舗の売上が上がるとECの売上も上がる相乗効果があることは分かっているので、まずは1号店を成功させたい。まだ、テストマーケティングの段階だが、あと数店舗は、居住者が多い商圏で出店したい」と語った。

<出店地>

■亜州太陽市場 吉祥寺店
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目2-7
営業時間:11時~19時30分
アクセス:JR中央線、京王井の頭線「吉祥寺駅」徒歩約3分
売場面積:約134m2

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