キラリナ京王吉祥寺/台湾カステラ専門店「名東」日本1号店オープン
2022年06月08日 16:30 / 店舗レポート
フークルは6月10日、東京・吉祥寺の吉祥寺駅直結の商業施設「キラリナ京王吉祥寺」2階に、台湾・台南にある台湾カステラ専門店「名東(メイトウ)」日本1号店をオープンする。8日、関係者向け内覧会を開催した。
同社によると、「名東は、フワフワでシュワシュワな食感が特徴の台湾カステラ専門店。なめらかなくちどけで、食べやすい。誰もが好む素朴な味わいの台湾カステラを全8種展開する」という。
売上No.1の看板商品は、生地をシンプルに味わう「オリジナル」(税込1058円)で、新鮮な卵と牛乳で作った飽きの来ない優しい甘さが特徴。売上No.2の「かぼちゃチーズ」(1382円)は、かぼちゃの素朴な甘さとチーズの塩味が特徴となっている。
また、台湾カステラの生地に自家製レモンクリームをサンドした「エンジェルレモン」(1382円)、台湾で有名な食材タロイモを自家製クリームにして生地にサンドした「タロイモクリーム」(1382円)、ほんのりビターなカステラ生地に濃厚な甘さの自家製チョコレートクリームをサンドした「チョコレート」(1458円)を販売する。
さらに、アールグレイティーを生地に練り込んだ「紅茶」(1166円)、台湾カステラの生地に黒糖と大きくカットしたクルミを練り込んだ「黒糖」(1166円)、甘酸っぱいドライクランベリーを練り込み、自家製チーズクリームをサンドした「クランベリーチーズ」(1458円)を用意した。
販売メニューは、毎日3品を日替わりで提供する。看板商品の「オリジナル」は毎日発売するが、その他のメニューは日替わりで販売する。日替わりでメニュー展開することで、通勤などで、毎日、駅を利用するお客に、新しい味わいを提案する。
河崎孝文社長は、「数年前から、台湾旅行で発見した台湾カステラを日本で展開しようと考えていた。現地では、日常的に食べられているメニューで、台湾カステラ専門店は多い。その中で、40店程度の有名店舗を回り、『名東』と出会うことができた。自分自身が食べて、感動したメニューでなければ、事業では成功できない。自分が感動した味わいを届けるため、可能な限り現地の素材・レシピを再現した」と語る。
日本国内には、現地の農産物や一部調味料が輸入できないため、かぼちゃなど一部の商品は素材を国産にものにしているが、基本的なレシピは、台湾本店と同じだという。フワフワの食感を出すため、生地は約140℃という比較的低温で、約90分をかけて焼き上げる。店舗で、粉から生地を作り、焼き上げ、切り分けて、商品を販売する製造販売スタイルを採用している。
焼きたての生地は、プルプルした非常に柔らかい状態のため、約10分程度、自然冷却する。自然冷却された生地は表面に硬さが生まれ、切り分けることができる。
バット1本の生地から14本の台湾カステラが取れる。メニューによって多少変動はあるが、カステラ1本あたり約400g程度となっている。オーブンは1台で、バット2つを焼き上げることができる。5台のオーブンを設置しているため、1度に最大で、140本の台湾カステラを焼き上げることが可能だ。
店舗は持ち帰り専門店として展開し、開店当初は、1人あたり2個の購入制限を設ける。レジ前では、台湾カステラと相性の良い無添加フルーツジャム(白桃・いちご・ブルーベリー)各1080円も販売する。
河崎社長は、「名東は当社が日本国内のエリアフランチャイズ契約を結んでいる。まずは、東京・横浜エリアで2~3店舗程度を展開してブランドを確立したい。出店立地は、人通りが多いところを想定している。店舗は製造設備を含めて、約50m2で展開できるため、商業施設や路面店などさまざまな形態に対応できる。商品特性からもテイクアウト専門店を基本にするが、イートイン対応については、今後、検討する」と事業展開の概要を説明した。
ここ数年、タピオカ、豆花(トーファ)など、台湾スイーツが日本国内で話題となっていることについて、河崎社長は、「台湾は日本から、飛行機で2時間程度で行ける距離にあり、食べ物がおいしい。同じアジア圏であり、素朴な味わい、優しい味わいのメニューが豊富にある。素朴な味わいが、日本国内でも幅広い年齢層から支持されていると思う」と分析する。その上で、「台湾カステラが持つ素朴な味わいを大切にするため、数多くの店舗を展開するのではなく、1店舗1店舗、しっかりとブランドを作れる店舗を作っていきたい」と述べている。
■台湾カステラ専門店「名東」
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺南町2-1-25
キラリナ京王吉祥寺2階
営業時間:10時~21時
アクセス:京王井の頭線・JR中央線吉祥寺駅直結
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